Larry Crane氏がゴールを現実化する手法であるButtシステムを解説したオーディオシリーズがあります。その内容を紹介します。現実化についてのラリー氏の考えがよくわかります。

英語が分かる方は、直接購入されたほうが良いでしょう。現在はMP3のダウンロードコースのみ提供されており、日本円で5,000円程度です。内容の全部を紹介するわけでありませんし、なにより音声のガイドがあったほうがリリースしやすいかと思います。

The butt system

実践的な部分はト書きで口語調にしました。


Buttシステムとは、Butt(おしり)を椅子につけたまま筋肉を動かさず(行動を取らずに)、リリースのみにより、やりたいこと、欲しいものを引き寄せる方法のこと。

リリースが一番高度な行動の形態である。

心に実現方法を問い合わせても答えは得られない。空のキャビネットを何度も繰り返し探してみても答えは得られない。もしやり方がわかっているなら、とっくに実現できているはず。

ポジティブに自分を愛するのと、自分を痛めつけ苦しむのと、どちらが良いのか?どちらを選択するのか?

「自分への不服を開放できますか?(開放してください)どんどん解き放ってください。」

「自分自身を認められますか?(認めてください)どんどん認めましょう。もっと自分自身を愛しましょう。」

心が段々と静かになってきたのに気がついているだろうか。心が静かなときが、一番パワフルだ。心が解決しようとして、騒がしいときには、何も得られない。

何かを解決したいというのは、欲望だ。欲望は欠乏だ。心はクリエイティブなので、何かを知りたがっている場合、心は答えを返さない。何かを知りたがることは、答えを求めていないということだ。

そうした欲望を開放すると、「すべてを知っている状態」になり始め、答えを得られるようになる。

「解決したい気持ちを開放できますか?」

「Buttシステムをどうして使いたいのですか?承認欲求によるものですか?それとも、コントロール?安全欲求ですか?その欲求を手放せますか?もっと欲求を見つけて、開放しましょう。」

心はクリエイティブな装置だ。心から全てのネガティブが一掃されると、ポジティブになる。この世界の法則は、ポジティブはポジティブを引き寄せ、ネガティブはネガティブを引き寄せる。Buttシステムで心は静かになる。努力せずに、物事を自分へ起こさせられるようになる。欲しがるのではなく、Buttシステムで起こさせる。

「起こさせる」のはとても高度なエネルギーだ。それは受け入れることだ。起こるに任せることで、努力せずに実現化する。

我々のほとんどは全く逆だ。物事を行い、解決しようとし、欲望し、Buttシステムの方法から外れていく。Buttシステムが示しているのは、椅子に腰掛けたまま、「できない」をリリースすることだ。

「どんなできないを持っていますか?それは承認欲求ですか?コントロールですか?安心ですか?その欲求を開放できますか?

他のできないを取り上げましょう。心に思い浮かべましょう。それを開放し、できないをできるにしましょう。他のできないを取り上げ、開放し続けます。」

全てのできないを開放すると、できるになる。そして、起きるに任せる。Buttシステムが働き始める。

自分は賢いという考えを開放し、起きるに任せよう。

「自分自身へ下した判断を開放しよう。承認?コントロール?安全?…」

「別のできないを開放しおう。承認?コントロール?安全?…」

具体的に何か望んでいることを考えてみよう。たとえば、億万長者になることを考えよう。胸部やお腹に緊張が起きていないだろうか。その緊張こそ、できない、なってはいけない、判断などなのだ。浮かび上がらせて、開放しよう。

「その緊張に注意を向け、そこに想像のドアを思い浮かべ、開きましょう。エネルギーを湧き上がるままにし、消えていくにまかせます。どんどん、エネルギーを通り抜けさせます。もっと、もっと、どんどん、どんどん。」

「億万長者になったと想像してください。浮かび上がる緊張に注意を払います。ドアを開放し、エネルギーを通り過ぎるままにしましょう。」

「想像して、何もしないことへの抵抗に注目しましょう。座っておく以外、他に何もしません。抵抗を承認、コントロール、安全の欲求とみなし、開放しましょう。」

「何もしない、何も行動しないことを想像してください。承認、コントロール、安全の欲求がありますか?開放しましょう。」

「起きるに任せられますか?起きるままにしましょう。解決しようとしますか?今までのやり方ですね。でも、方法はわからないのです。わからないことを尋ねるなんて馬鹿らしいことです。ですから、解決したい気持ちは開放しましょう。」

「続いて、自分自身をいじめるのを止めましょう。自己否定を開放できますか?もっと開放しましょう。どんどん、どんどん。もっと、もっと。」

「自分自身をいくらか認めてみませんか?十分に自分を認めてあげることで、物事を起こすに任せることができます。なぜなら、この世界はポジティブはポジティブを引き寄せ、ネガティブはネガティブを引き寄せるからです。ですから、起きるに任せましょう。」

「大邸宅、お金、成功、完全な人間関係。起きるに任せましょう。胸やお腹に緊張が起きていないか注意しましょう。そこを開き、流れ出るに任せましょう。どんどんどんどん」

コースなどに参加した多くの人たちが尋ねるのは、色々なことが起きるのだが、財政的に成功したり、健康になったりできない訳だ。その唯一の理由は、欲求しているからだ。欲求は欠乏だ。欠乏を望んでいるので、心は欠乏を創り出す。

3つの欲求とみなして開放し、全てが「できる」になり、所有することを止めている全てを解き放つことで、起きるに任せると、「自他の区別がない状態(wholess)」になる。つまり、もう何かを望むことがなくなると、物事にかかわらなくなる。

欲求の間違った管理とは、承認を求めたり、コントロールしたがったり、安全に感じたがることで、時間の無駄だ。そうした気持ちは「できない」になる。なぜなら、そうした欲求は欠乏で、欠乏は「できない」だからだ。だから、「できない」を開放すると、「できる」になる。

ネガティブを開放するといつでも、段々と「できる」に近づいていく。ネガティブを溜め込むと、ゴミを獲得することになる。リリースすれば、自由を獲得することになる。

ゴミを獲得するのが良いのか、成功を獲得するのが良いのか、いつでも決心が求められる。ネガティブが出てきたときに、それを押し殺してしまうのか、リリースするのか。自分が決めるのだ。ゴミを獲得するのか、自由を獲得するのか、自分の選択だ。人生は決意だ。

豊かになるのか、貧乏になるのか。リリースするのか、押し殺すのか。自分を愛するのか、自分を否定するのか。億万長者か貧乏人か。健康か病気か。全て決意だ。確かめてみなさい。そう考えたから、そうなる。考えを変えれば、全てが変わる。

だから、やりたいことを思い浮かべ、それを承認、コントロール、安全の欲求とみなし、リリースすることで、できないをできるに変える。

「やりたいこと、欲しいものを思い浮かべましょう。承認の欲求、コントロール欲求、安全の欲求はありますか?その欲求を手放せますか?どんどん開放しましょう。別のやりたいことを思い浮かべましょう。承認の欲求、コントロール欲求、安全の欲求はありますか?その欲求を手放せますか?…」

ゴールを使用したBUTTシステムの手法へ移る。「ゴールと抵抗コース」で何度も繰り返して言ってきたことだ。抵抗がなければ、すぐにBUTTシステムへ移行して、物事を起こるに任せられる。ゴールを使用し「できない」を叩きのめすために、興味を持っていることを書き出し、「できない」、「したい」を浮かび上がらせ、残っている「できない」を全て叩きのめす。

ではゴールチャートを用意し、「できる」とポジティブにゴールを書き出そう。浮かび上がった「できない」を開放する。お尻を椅子につけたまま、自分自身を向上させられる。

私の言うことを信じてはいけない。取り入れて、確認することだ。レスターはよく私に、奴隷のように働き、間抜けのように働いていると言った。本当に私はハードワーカーだった。レスターの言うとおりに、自分で取り入れ、確かめてみたら、彼は正しかった。あらゆる病気も改善した。取り入れ、試してみて、もしレスターが間違っていたとしても、何も失うものはなかった。テクニックを適用し、取り入れて確かめ、医者が13年間病気だと言っていたものが、なくなった。

次にレスターは、間抜けのように働いていることに、BUTTシステムを使うように言った。ただ座って、リリースするだけだ。「できない」や判断などをどんどん開放し、起きるに任せた。大きな家、契約の成立、実現するに任せただけで実現しはじめた。

たくさんのゴールに腰掛けて、リリースするだけのBUTTシステムを毎日多くのゴールに対して使ってみることを勧める。「私はリリースのみで安らぎに満ちた豊かさを自分に起こす。」などの素晴らしいゴールをお望みなら試してみればよい。

多くの人は働きたくない、何もしたくないなど欲求に満ちている。何かを望めば、欠乏が創造されるのだから、彼らは手に入れられないのは、当然だ。

ゴールを使い、やりたいをリリースするために時間をかけ、「やりたい」を開放し、「手に入れる」のだ。必要なのは努力なしの思考だ。筋肉を動かさなくても、手に入る。なぜなら心は実現化装置だからだ。

アバンダンスブック(初期のアバンダンスコースの内容を書籍にまとめたもの)に書かれている「心配することへの愛憎」、「考えることへの愛憎」、「何かを行うことへの愛憎」に取り組んでみることだ。(これらの3つは現在のアバンダンスコースに含まれたまま。)BUTTシステムを使い、実践することで段々と、私に尋ねなくてもBUTTシステムがどんなものか理解できるようになる。なぜなら、これは知的なものではないからだ。BUTTシステムを実践することで、理解できるのだ。

静かな心の状態が、ビーイングネス(beingness、人間の本然)であり、「できない」を持たない。ビーイングネスは、「できる」のみだ。制限がまったくない。どんなことであれ、静かな心により、「できない」は「できる」になる。

「では、呼吸を取り上げてみましょう。呼吸に集中しましょう。吸って…吐いて…吸って…吐いて…吸って…吐いて…吸って…吐いて…。行ってみれば、心はすぐに静まります。呼吸に注意を向けます。吸い込んで…吐きます…。制限とはうるさい頭の中の雑音です。今、現在を感じてください。「今」とは、とてもパワフルです。頭のなかで連続して再生されている数億もの思考が覆っており、できないことを確かめているのでできないのです。」

「YESと言ってください。全て手に入れたいことにYESと言ってください。何か手に入れるのに興味が有ることを思い浮かべましょう。それにYESと言ってください。もっとYESと言ってください。もっと…もっと…。それを起こるに任せてください。YESと言ってください。安らぎながら、起こるに任せられますか。YESと言ってください。もっと言ってください。もう一回、YESと言ってください。もう一回、YESと言ってください。もう一回、YESと言ってください。…」

「起こるに任せることにYESと言ってください。豊かさにYESと言ってください。健康にYESと言ってください。完全であることにYESと言ってください。もっと…もっと…もっと…」


ゴール実現のButtシステム(その2)