セドナメソッド日本語版を読み、自分の目標声明文を作成しようとすると、ちょっと困ることがあります。

どんな言葉遣いにしたら良いのかヒントが書かれていますが、「現実的で適切」であることと、「具体的に制限無く」の部分で、現実的であり、しかも制限がなくの部分で矛盾を感じてしまうことはないでしょうか。

今、月に20万円もらっている人がいきなり、100万円の給料をもらうという目標であれば、いささか現実離れしていると感じてしまいがちです。(もちろん、自分で信じられれば問題は無いわけですよ。)

100万円の部分は現実的でないかもしれませんが、給料の部分は具体的ですね。では、どう考えましょうか。

実は、言葉使いについての項目は、セドナのヘイル氏も、リリーステクニックのラリー氏も同じことを書いています。ですから、この注意点はもともとレスター博士の提言であると考えるのが妥当です。それを、両氏が自分の著書の中で解説しているわけです。

ラリー氏の本を読むと、現実的で適切の部分では、その言葉使いで「ああ、これこそ求めているものだ!」とぞくぞくするのが必要だとのことです。それと、「それができるんだ」という感覚だそうです。現実的と訳すよりは、リアリティのあると翻訳する方がいいかもしれませんね。

具体的に制限無くの部分では、「今週100ドルを楽に稼ぐ」というものならば、「100ドル以上」という言葉使いにするようにすすめています。以上をつけることで制限がなくなるからです。

原文は英語ですから、言葉使いとして"allow myself to"という言葉を使うようにすすめています。これは、レスター博士がすすめていることです。なので、ラリー氏もヘイル氏も良くこの言い回しを使います。

allowとは許可するとか、何々するのを許すとかいう広義な言葉ですが、手元の英単語のイメージ辞典では、「(相手の有利になるようなことを)しても良いと許可する」という大まかなイメージで使われる言葉だそうです。"allow myself to"ですと、相手の部分が自分自身になりますから、自分に許可を与える、許すということです。

allowという言葉で、意図しているのはそれを欲求したり、実現をコントロールしたりするのではなく、自然と起きるようにすることです。元々、心は自分の現実の実現装置でありますから、純粋に受け入れた考えをそのまま実現する、であれば余計な欲求=欠乏感を入れず、そのまま実現してもらおうという考えに基づいています。

更にeaseという言葉も使うことをすすめています。"with ease"という言葉で文末につけ易くなりますが、これで、「楽に」、「易々と」、「難なく」、「苦も無く」、「簡単に」、「安らぎを持って」となります。これをつけることで、実現するために「苦労する」必要を感じなくて済むようにつけた方が良いそうです。レスター博士によると、苦労すればするほど、本来の自分ではなくなるのです。本来の自分は平和に充ち、全てと一つで、もし何かを望むのであれば、そのちょっとした思考を実現できてしまう(心に実現させる)ことが可能だと言うことです。

easeを日本語に取り入れるのは簡単ですね。allowの部分は自分で納得できる言い回しを考えてみましょう。

最初に例に挙げた目標に戻ります。月20万円の月給の人がより多く稼ぐ目的です。ちょっと考えてみました。

まず、給料はお金を手に入れる具体的な方法ですから、外します。

100万円に現実味がなければ、20万円に10万を足した30万円くらいにしておきましょう。それで、ぞくぞくして、手に入れられる感じがすればOK。手に入れられる感じがしなければ25万くらいで。 :D

逆にぞくぞくしなければ、もっと増額しましょう。40万くらいならどうでしょう?もしかしたら、本当にほしいのはお金でないかもしれませんね。

まあ、ここでは30万で満足して、手に入れられそうだと感じたとしましょう。

すると、「私は月に30万円を楽に手に入れる。」が基本的な部分ですね。"with ease"を取り入れてあります。これでも良いですし、allowの意味合いを足しても良いんでないでしょうか。要は自分で、ぴったりこなくてはなりません。

allowの意味合いを足すと、「月に30万円を楽に手に入れることを自分に許す」とかになってしまいます。ちょっと、もったいぶった言い回しになってしまいます。

もう少しこなれた文章にするなら、「私は月に30万円を楽に手に入れてもよい」とかになりますかね。そこら辺は、自分の感覚ですね。