ヘイル氏のセドナメソッドも、ラリー氏のリリーステクニックも、最初にテクニックのやり方を教わった後、一日中このテクニックを実際に使うように勧めています。

これらのテクニック中で使用されている、特定の言葉とか、具体的なイメージにリリースの力があるのではないのです。人生で成長していく上で獲得していった制限や感情を手放す能力は生まれながらの物であり、手放しは決意一つでできる物ですから、特定のやり方だけが正しいわけではありません。

それでありながら,特定のやり方を勧めています。その理由は、習慣化です。同じやり方で解放を行うことで、そのやり方になれ、そのやり方により、解放ができやすくなるからです。

何かを身につけようとするとき、あなたのコーチがいちいち違うやり方を指導したとしたら、その技術を身につけることはできません。自分で習得する場合も同じです。一定のやり方を繰り返すからこそ、身につくのです。

同じことはやればやるほど、簡単になっていきます。そして、より高度な物にも応用が利くようになります。しかし、最初は簡単なことからです。

リリース技術は簡単です。しかし、他の技術と同様に、身につくまで繰り返すのは難しいのです。ですから数多くの技術と同様に、身につけている人は多いように思えないのです。

ですから、まずは簡単なことから始めましょう。とにかく一日中、重たく難しいことでなく、日常のちょっとした不安や怒り、ストレスなどに適用してみましょう。そこがスタート地点、いままで習得できなかった人にとっては再スタート地点です。