何かを自覚した時点で、リリースが起きていることがあります。

レスター博士も「無意識から意識下に引っ張り出すと、その感情・考えを持ち続けるデメリットに気づき、自然と手放せる」との旨を書いています。

意識化は自分がコントロールしている領域です。無意識化または潜在意識下にあるものは自分ではコントロールできません。なぜなら、意識できないからです。

無意識のものを意識化に持ってくれば、解放されるというのは、非常によく知られていますし、セドナメソッドを初めとするリリーステクニックや宗教的な告白、現代の専門的なカウンセリング、アメリカのドラマで良く見かけるアルコールや薬物依存の人たちが集まって経験を語り合うグループセッションなどが、有効である共通の仕組みです。

人々は問題について語ったり、質問の答えを探すために、内向し、そこにあるものを意識化へ持ってくることで、コントロールし、影響を無力化するのです。

ですから、ヘイル氏が5つあげているリリース手法の一つである、「感じきる」というのも、この原則が働いています。歓迎し感じきることで、無意識にあったものを意識化に持ってくれば、自然と解放されていきます。勿論、質問を使う方法を初め、どの方法でも解放が起きるのは、同じ仕組みですね。

当然、質問を見たり、聞いた瞬間に、意識が向かい、いきなり解放されることもあるでしょう。意識が向いただけで、自分でも何があるのか理解する前に、消え去ってしまうこともあります。

このようなことが起こるのだと知っていれば、リリースが起きて、気分が改善されているのに、無理に手順を進め、かえって状況を悪くしてしまうことを防げます。そのため、一応書いてみました。