手放すために、分析は必要ありません。

ただし、レスター博士が話しているように、自動的な行動や心理的な反応が起きたら、それがどこからやってくるのか突き止めるのは効果があります。

そして、レスター博士が弟子達に、博士のことを研究するのでなくて、自分自身を追求するように教えたように、自分のことに取り組みましょう。

手放しを広めるために、弟子たちが宣伝に使った「分析は必要ない」というフレーズを理由に、深堀りを避けるのはやめましょう。初心者向けのアドバイスと熟練者向けのアドバイスは異なり、当サイトを何度も読まれる皆さんは、たぶん熟練者でしょう。

それと、手放したいものが大物であるなら、浅くリリースしても手放せません。今までの人生に根付いている部分では特に深くリリースする必要があるでしょう。

ここで、浅いリリース、深いリリースを説明しておきましょう。レスター博士や彼らの弟子達とは多少定義は異なっているかもしれませんが、浅いリリースとはすぐに表に出てきて意識できるもののリリース、深いリリースとは意識下に沈んでいるものであり、まず先に対象を見つけ出す必要があるもののことです。これは、通常、有利不利などのプロセスを行っているうちに、自然と深く隠されていたものが、意図せず自然と表出してきますので、通常は深いところを願う必要はありません。

ただし、手放しづらい傾向や執着、何度も繰り返して出てくるものは、「何がこれを起こしているのか」と深い部分を狙って開放する必要があるという、極めて当たり前の話です。