久しぶりに、リリーステクニックの小冊子(PDF)から、記事を一つ訳してみます。2022年8月版から、ゴールの実現に関するものです。


レスターのアドバイスで、"欲しいものだけを心に留めておけば、それだけで手に入る "というのがありますよね。

しかし、現実的に、どうすればいいのでしょうか?

ここに、その一例があります。(スポーツ・イラストレイテッド紙、2010年2月8日、Tim Layden)。

アメリカ史上最高の女子スキーヤー、リンゼイ・ボンは、オリンピックの滑降レースを心の中で滑っている。凸凹したオレンジ色のゴムの床から3.5メートル吊るされたナイロンのスラックラインに両足でバランスを取っている。彼女は空気力学に基づいたタック姿勢でしゃがみ、両手をあごの前に突き出している。目を閉じて、ウィスラーのダウンヒルコースにいることを想像しているのだ。

まるで5,000マイル以上離れたカナダの山肌で高速ターンをするように、片足からもう片足へと、リズミカルに体重移動し始める。

彼女は力強く息を吐き、息を吸い、滑空と旋回を交互に行う高速レースの呼吸状況をシミュレーションしている。目を閉じると彼女にも、我々にも、スキーの下の雪の音が聞こえてくる。

この練習を終えると彼女は言った。「私はこの練習が大好きです。一度コースをイメージすれば、決して忘れません…私が望む通りの走りをするのです。自分の感情をコントロールして、それをルーチン化するんです」。

これこそ、欲しい物を心に留める方法です。

あなたは心の中で、すでに達成した目標をできるだけ詳細にイメージを思い浮かべるのです。見て、感じて、触れて、まるでそれが今、自分のものであるかのように。

必ずしも十分な注意が払われていない重要な要素は、あなたが望むものの気持ちを心に持ち続けることです。気持ちを持ち続けるのは、重要な要素です。

理由はおわかりでしょう。ゴールを考えてください。では、それに対する自分の気持ちをチェックしてください。

多くの場合、私たちの気持ちは「足りない」という感じです。持っていないのです。ですから、どんなに素晴らしい絵があっても、気持ちが欠乏であれば、目標を手に入れることはできません。ここで抵抗して、「私は持っているように振る舞えるけど、本心は持っていない」などと言う人がいます。

一例を見てみましょう。リリースすることで、少なくとも月にXXXXドル以上のキャッシュフローを楽に持つことを自分に許します。(訳注:レスター系の解放メソッドの言葉使い。本来の自分は全能であるので、ゴールの状態を自分に許すという言い回しを使う。)いくらビジュアライズしても、XXXXドル持っている感覚を「持っていない」のであれば、実現できません。

不足感を抱えていば、きっと持たない状態が続くでしょう。では、どうすればいいのでしょうか?

実現するまで、自分を騙す

どういう意味でしょう?この意味は、映像を思い浮かべているとき、あなたがそれを持っていると感じることです。リンゼイの話を思い出してください。彼女はレース場を見るだけでなく、感じ取っていました。

あなたが目標に取り掛かり始めたとき最初は、「自分はもっていない」という不足感を感じるでしょう。そこからリリースを始めます。その瞬間に感じたものをリリースします。承認の欲求、コントロールの欲求、安全の欲求をリリースします。

リンゼイが初めてその山を見て、感じ始めた最初、確かに不確実性はあったのです。だから何なんでしょう?彼女は進み続けました。

最初にあなたが目標に取り掛かるとき、95%の不足感、5%の所有感です。ビジュアライズを続け、持っている感覚を持続し続け、欠乏感をリリースし続けます。リリースするにつれ、パーセンテージが変化します。リリースを続けると、持っている感覚の割合が、足りない感じよりも高くなります。

目標を達成するまで、自分は持っているという気持ちを保ち続けながら、決心を持続します。

あなたが実現するまで、持っているという気持ちを保持し、反対の気持ちを解放する実践です。

そして1日中、あるいは時間が許す限り、それを続けます。足りない感情が頭に浮かんだら、それを解放して、それを持っている気持ちに置き換えます。その目標を実現しているという気持ちを心に留めておいてください。

そして、レースに勝つまで(つまり、目標を達成するまで)、それを続けてください。

ゴールに関する「安寧(hootlessness)」という言葉について:安寧とは、ゴールを達成してもよし、達成しなくてもよしと言う気持ちになるまで欲求をリリースすることを意味します。欲求を手放した状態です。

欲求は実現を妨げます。安寧を感じるとき、あなたはすべての欲求を手放したのです。「持っている、できる!」とゴールの達成を心に留め続けるのは重要です。

安寧を感じたら、感情スケールで自分がどこにいるかを確認してください。安寧はCAPにいることを意味します。あなたはそれを見て、それを感じ、それに触れる。あたかも、今、あなたのものであるかのように。CAPは、受容と平和へと進むにつれて段々うっすらとしてきますが、アクティブな感覚です。

私は実現してます。私は行えます!

安寧はあなたが無関心だという意味ではありません。無関心は受け身で、何も感じません。あなたが安寧でCAPにいるとき、行動が必要な場合もそうでない場合もあります。

リンゼイはスキーランの練習を続けました。あなたも練習を続ける必要があるかもしれません。何か行うべきことがあれば、直感が教えてくれます。

あなたがもし、その目標を完了して、何もする必要がないと感じているなら、感情スケールのどこにいるのか確認します。もし、目標を達成したと感じている状態でCAPにいるなら、そのゴールを実現するでしょう。あなたは、目標を実現するために正しい場所にいます。リンゼイと同じように、あなたは感情をコントロールし、欲求もなく、持っている感覚を持つのです。

リンゼイはホイッスラーの山に登って、自分の目標を達成するためにレースをする必要があったことを忘れないでください。目標を達成するまで、続けてください。

*以降は、「Financial Freedom & Life Mastery Telecourse」の宣伝のため、省略します。