日本語版でも紹介されている感情のスケールの中に「プライド」があります。日本語版では「誇り(プライド)」となっています。
日本語の誇りですとネガティブな感じがありませんが、英語のprideにはネガティブな意味合いも含まれているようです。2chでこの誇りという訳にはちょっとという声も上がっていたようですね。
私は何がよいのか考え、自慢という言葉が一番とらえやすいのではないかと思います。
第2章の未翻訳部分にワールドトレードセンターの出来事を直接目撃したケニスさんの例があります。彼はドラマティックな経験をし、その結果この出来事を手放すことに抵抗していました。このユニークな経験をしたことが彼の自慢になっていたからです。
私自身、心疾患で入院することになったのですが、入院中に特に気づいたことは病人は自分の病気について語る時間が一番うれしそうに見えることです。どんな風な症状で、どうして入院したとか、病気が如何に辛いかとか、そんなことを話す時間が一番うれしそうなのです。
それで、病院に長居をする羽目になっている人はおしなべてこの自慢という感覚にとらわれている人だとよく分かりました。彼らにとって、病気は一つの自慢なのです。
私自身はこの自慢にとらわれないように、できるだけ他の患者さんと病気について話すのは避けました。自分でも気づいた時に解放していました。
そして予定通り、2週間で退院してきました。
今回の病気は長年、高血圧をほおっておいたからと医者からは最初に言われました。実は、体調が崩れた頃から、いろいろと自分自身のことで心が揺さぶられたり、空っぽになってしまったりと、精神的な強さを欠いてしまっていました。完全に何かの罠へ落ちてしまったような状況でした。
今、まだ肉体的にも精神的にも完全に復調しておりません。血圧は心臓に負担をかけないように低血圧気味に管理され、薬の副作用もあり、肉体的には重い感じが続いています。精神的にはここがメソッドのまさに使い所であります。
今回の経験で、自慢だけでも結構多くの人がとらわれている感覚であるのだと実感できました。と言うことは、実は9つの感情の段階に従って、解放するテクニックは、かなり応用範囲が広く、また強力なものであるのだと気づきました。
改めて、セドナメソッドの入口に紹介されている、9つの感情のリリースを皆様にもお勧めします。本当は、あなたが思っているより強力なツールです。もし、効果が薄いように感じているなら、解放しようとしている感覚がどの範囲のものであるか、その感情を説明する言葉を調べながら、理解することをお勧めします。
とてもパワフルな道具ですよ。