この世の中に抵抗していれば、この世から十分得ることはできません。
もし、あなたの部下があなたに反抗的で抵抗し、敵意を持っているなら、十分な給料や有利なボーナス査定をしようとは思いませんよね。
もし、あなたの上司があなたを嫌い、否定し、やることをすべて変えさせようと指示してくるなら、本気でその上司のために働こうという意欲はなくなりますよね。
そうであるなら、この世の中、現世、現時点、世界、宇宙と呼ばれるものも同じでしょう。私達が嫌っているなら、十分なリターンは得られません。
現実の現時点の今ここにあるものを嫌ったり、抵抗したりしているなら、意識という点でも現時点にとどまれないでしょう。結果、過去へ向かうか、過去の経験から作り出した未来のイメージに向かいます。
意識は集中です。集中は一つと考えるより細かい矢印の集まったものとイメージするほうがわかりやすいです。普段、我々はその半分くらいを現時点に向けていますが、残りの部分は過去へ奪われています。(つまり無意識です)現実に抵抗し、反抗すれば、その分は現在から離れ、過去へと向かいます。
ラリーさんはセミナーや電話相談で、嫌っている人や敵対的な人に"I love you"だけを答えさせる練習をよくさせていました。ラリーさんが、その敵対相手の役を演じていました。
ラリー:「お前なんかきらいだ。」 観客:「I love you」 ラリー:「顔も見たくない。」 観客:「I love you」 ラリー:「さっさと出ていけ。」 観客:「I love you」 ラリー:「この役立たず。」 観客:「I love you」
愛とは受容です。相手のありのままを受け入れることです。何かを相手に行ってやることや大好きになれという意味ではありません。レスター博士の話を思い出してください。
また、博士は相手の間違ったプログラムを受け入れる必要はないとも説明していました。正しい存在が、間違った指示を受けているのだと理解するように指示していました。
だからと言って、自分が相手を変えようとするのは、ありのままを受け入れることから外れます。変化の欲求、つまりコントロールの欲求です。攻撃的、無礼、反抗的な相手の存在そのままを受け入れます。
ラリーさんのリリーステクニックに戻ります。ラリーさんを含め、講師の皆さんは「Yes」とだけ言うテクニックもよく使いました。
この「Yes」と言うテクニックは自己啓発やモチベーションセミナーでもよく使われます。そのため、映画やドラマのネタにも使われます。
私は最近、リリースのときに底辺で動かない無反応の部分が心にあることに気が付きました。胸のあたりを立体的にイメージするとき、下半分にアパシーの部分を見つけました。これをなんとか開放しようとしましたが、数ヶ月残っていました。
そこで、どうにかするのはやめ、心自身に解決を任せることにしました。数日経った朝、寝起きに夢の続きで「Yes」だけを言い続けることを覚えていました。
その意味合いはわかりませんでしたが、良いことであるのはわかっていたので、目に入るものや頭に浮かんだこと、すべてに「Yes」と一時間言い続けてみました。そして気がつけば、心の奥にあったアパシーの大きなブロックが消えていました。
英語のYesは肯定を表します。すべてを肯定です。この世の中の気に入らない出来事や事件・事故、悪人、犯人、モラルやルール違反、自分のネガティブもポジティブも、全部肯定するだけです。
"Yes"の代わりに、肯定して受け入れるという意味合いであれば"OK"、"Welcome"でも良いのです。日本語で「よし」でも構いません。肯定してください。
普段使う言葉だと、イメージが浮かんで肯定できないというのであれば「是(ぜ)」のような言葉を使いましょう。何を見て、聞いて、読んで、考えても「ぜ・ぜ・ぜ・ぜ」です。肯定します。受け入れます。抵抗や拒絶は無しです。
嫌いな人、気に入らない出来事は、現実に抵抗することになります。私達は現実に抵抗しながら、現実から何かを得よう、何かより多く、より良いものを得ようとします。虫の良い話です。無理です。
ですから、リリースにより制限を手放すと同時に、現実を抵抗なく受け入れましょう。
試してください。いつもの行動をやりながら一時間。スムーズに進むことがわかります。つまり普段の私達は、様々なことに無意識に抵抗し、自分でブレーキをかけていることに気が付きます。やってみればわかります。