当サイトではリリースの障害についてもいろいろ紹介しています。今回は特定の性格タイプについてのヒントです。

年末に、リリースとトランス状態に関する記事でも開放する対象に眠気やだるさを引き起こす原因が存在すれば、リリース中に実際に起きる可能性について紹介しました。

リソ/ハドソンのエニアグラムの書籍を読み返していて、タイプ9に関する記述の中で次のような一節を見つけました。

自己実現へ向けての彼らの最大の障害は、「ものぐさ」な性向です。統合しつつあるタイプ9は、自分自身のために良いことをしようとするたびに、だるさや眠気に遭遇することが多いでしょう。けれども統合が進むにつれ、エネルギーや存在感が増しているのを発見するでしょう。

リソ・ハドソンの書籍の日本語翻訳、新版エニアグラム【基礎編】の「タイプ9・統合への道」の一部です。翻訳は一部変更しています。

タイプ9の弱点は怠惰です。それには、眠気やだるさも含まれるでしょう。性格とは周りや状況に対する自動対応プログラムであり、性格が動作している時間は、トランス状態に陥っているときです。9以外の性格であろうとも、私たちはあまりにも長く性格にはまり込んでいるため、トランス状態であると気づいていないだけです。

タイプ9の人がリリース手法や何らかの方法で、自分の性格を解き放ち、その人本来の状態へ戻ろうと試みているのであれば、寝不足や疲れといった身体的な理由がなくても、性格に含まれる眠気やだるさが開放の過程で現れるのは、良い兆しと考えられると指摘されています。

また、エニアグラムで描き出されている9つの性格は、どれか一つが主に働いていますが、他の8つの性格が全く影響を与えていないわけではありません。逆にすべての人が9つの性格、つまり9つの動機や自動プログラムの要素を多少ともなり持ち合わせています。

そう考えるのであれば、自分の中のタイプ9的な変化を嫌う性質、たとえば平和主義、頑固さ、怠惰さ、自己軽視、受容しすぎ断れない性向、自分が求めている物事を無視すること、自分の怒りを無視することなどを開放しようとする場合、だれでも眠気やだるさを感じる可能性があるわけです。

それが、特定の性向に含まれているものであれば、手放せば消え去るでしょう。存在を認識し、認め、コントロールしようとせず、ただ立ち去るままにすれば、リリースされるのです。