開放しても再発する習慣を対処するには、ニックネームを付けるのが有効です。

リリーステクニックとセドナメソッドの両方で、何度も繰り返して浮かび上がる習慣や感情・感覚は、薄皮をはぐようにその都度解消されているので、解放を続けていけばいずれ全部消えると説明されています。

実際その通りですが、繰り返すのが嫌いな方もいますし、妥協してしまう方もいらっしゃるでしょう。良い方法があります。

その習慣や傾向、感情・感覚に「名前を付ける」方法です。つまり、ニックネームを付けるのです。

これは、最近紹介しているリソ/ハドソンのエニアグラム本、実践編に書かれている「手放すためのエニアグラム」の第2段階、「言語化する」の応用です。これは性格分類としてのエニアグラムではなく、エニアグラムを手順として利用するという古くからの知恵を応用し、何かを手放す手順として紹介されているものです。

ここで紹介されているのは単純に「言語化する」、つまり「怒っている」とか「好きではない」というように言葉で表す手順です。

私がおすすめするのは、自分にとって印象深く、多少面白みを感じるニックネームを付ける方法です。

例を考えましょう。何かネガティブなことが起きると、自分を責めて自己評価を下げてしまう傾向に気が付き、何度もリリースしているとしましょう。

これにニックネームを付けます。「小さな自分」とか「批判的な小人」、「自分ダメダメ君」、「強制自己卑下モード」などです。できれば、思い出しやすい印象が強い名前のほうが良いです。

ニックネームを付けることで、自覚しやすくなります。認識しやすくなります。リリーステクニックのラリー・クレーン氏が解放が起きるのは、それを認識するからだと説明していました。

この方法が特に有効なのは、「次回」にこの傾向が起きた時に、自分で気が付きやすくなるからです。誰かから叱られたとします。いつもの通り「やっぱり、自分は駄目だな…」と思い始めた瞬間、その自分に気が付きやすくなるのです。時にはそれが起きる前にも気がつくでしょう。直後に気がつくこともあるでしょう。

ネガティブな傾向がまだ生々しい時に、それが自分で起きていると自覚する瞬間ほど手放しやすく、深く根本的に開放できるチャンスはありません。たぶん、皆さんも経験があるでしょう。「それが自分に起きている」と気がつくと、自然とその馬鹿らしさに気づき、手放したことがあるのではありませんか。「あっ、やっちゃっている!」

ニックネームを付ける、できればそのニックネームで思い浮かぶキャラクターを想像してみてください。自分の傾向に付箋を付けて目立たせるようにするのです。そして自分の中にあるネガティブな自動反応プログラムが実際に起動する瞬間を捉えましょう。一番リアリティがある瞬間です。一番、自分がそれで制限されている、傷ついているのを自覚できる瞬間です。