私達の本然は完全な自由であり、全知全能な存在であるとレスター・レビンソン博士は説きました。では、本然に戻れれば、私達は何もかも所有し、全てを思いのままにできるのでしょうか。

一番最初に翻訳したレスター博士の講義は、「基本のゴールと達成する方法」です。レスター博士の講義は全て当サイトに登録していただいた方限定に公開しています。なぜなら、原文の著作権の所有者が明確ではなく、そのため全ての人に公開できないからです。「友達にノートを貸す」感覚で限定公開しています。

この講義の内容をぎゅっとまとめて紹介します。


全ての人間の共通するゴールは、悲しみの一片もない幸せである。私達の本然(Beingness)は無限の幸福である。その状態から離れてしまうのは、「私は全て(ALL)から切り離された個人である」と考えるためである。この考えをなくせば、元の状態へ戻る。本然に戻れば、全てが調和する。

本然(Beingness)の状態は、いま・ここにある。しかし、長い間の習慣で私達は、制限やトラブルを持ち続ける。それらは、心の中にある。問題を正す唯一の方法は、手放すことである。問題を見ず、求めているものを見よう。


ポイントは本然(Beingness)の状態、全て(ALL)の状態へ戻れば、全てが調和するというところです。

全知全能になるとは暴君のように振る舞い、何もかも自由気ままにわがままを行うわけではありません。「さあ、私は万能だ。道をどけ、私が通るのだ。私が全ての所有者だ。さあ、それをよこせ。」これは、間違った全能のイメージです。調和がありません。

全てを知るわけでも、全てを所有するわけでもありません。調和です。全てがうまく流れるように、まるで用意されていたかのように、スムーズに進む状態です。周りの誰か、世の中に存在する全ての人に負担をかけることもなく、物事が自然と良い状態へ、望む状態へと進んでいく状態です。

博士いわく、本然の状態へ戻っている人は、普通の人に見えることが多いそうです。それは、必要以上に力や資産を持つことがないからです。周りと調和しているからです。

「調和」というキーポイントを頭に入れ、自分の達成したいゴールや目標を見直してみましょう。自分と周りの人や環境との不調和を見出してしまうのであれば、達成が難しくなります。調和を欠いているからです。

自分の内側を見て、どの部分に調和が足りていないのか探ってみましょう。どの考えが調和を犠牲にしている、調和を考慮していないのでしょう。

自分の生活領域で、生活規模を10倍にしたら周りと調和できますか。100倍にしたら調和できますか。より大きい生活規模を求めても、もし周りと調和できないとしたら、今現在の生活領域は不適切です。新しい規模にあった生活領域へ移動する必要があります。住所、仕事、友達など、変える必要があるでしょう。変わることに抵抗はありますか。

調和という概念を取り入れてみれば、新たにリリースできる部分が見つかります。