ネガティブや制限を開放するリリースについて、多少今までとは別の角度で説明してみます。人間にはいろいろなタイプがあり、背景があります。同じ現象や能力が、全員同じ作用で起きているとは限りません。そのため違った角度からリリースを検討してみる意義はあります。
ネガティブや制限は、私達の過去の思考や出来事、それに関連する感情や感覚から成り立っています。つまり、過去のある点に注意を引きつけられている状態です。
決意によるリリースの3ステップで、「開放できる?」の質問で、制限を抱えているのは自分であり、それを開放する決意ができるのは自分だけであり、自分が主人であるので、自分が決めれば手放せることを自覚します。
続いて、「開放したい?」の質問で、その制限を抱え続けるのがいいのか、手放して楽に自由になりたいのかを確認します。
最後に「いつ?」の質問で、無意識にせよ自分がその制限で制限されていること、苦しんでいることを認識し、これ以上苦しみ続けるのは馬鹿らしいことに気づきます。そして「今すぐ開放」する決意することで、その制限から自由になることを決めます。
制限により、私達の集中の一部が過去に向いてしまっており、それを開放することで集中を現時点に戻すのです。重く、大きい制限を抱えている状態とは、過去の大きな、もしくは数多くの出来事や感情・感覚に集中が奪われている状態です。言い換えれば、現時点へは注意が向いていません。
決意による開放、別の方法の開放であっても、過去へ引っ張られていた注意が現時点に向く現象が起きます。
ヘイルさんのセドナメソッドのレクチャーでは、何かを抱え込んでいる受講生にたいして、「では、それはたった今、ここに存在していますか?」と尋ねることが多々あります。意識的に現時点に目を向けさせる方法です。
では、これをどのようにリリースへ活用しましょうか?
私がおすすめするのは、開放の決意をしたら、注意を現時点に戻すということです。なぜなら、開放の決意とは、過去のある部分に引きつけられていた自分自身の集中を解き放ち、現時点へもってくる決意でもあるからです。
意識的、もしくは無意識的に注意や関心を奪割れている過去に生まれた制限を解き放ち、意識をフルに現時点の自分の外部や内部へ集めます。意識が現時点に集まるほど、その時点の状況に合わせて判断し、何かをコントロールする強い意志が持てるのです。