簡単にゴール、意図、抵抗の関係を説明します。個人的観点からの解説です。
ビーイングネス、エッセンスや魂とも呼ばれている本当の「私」達は、全知全能です。しかし、体や心を持ち、人生の経験から学び、制限を学習しています。
その結果、生きていく上で、何かの欠乏を感じます。レスター博士はこれを「人工的な欠乏」と呼んだのは、私達が何らかの刺激を外部から受けて、それに対して過去に学習した知恵や体験から、「これが足りない」と判断するからです。
そして、足りないという思いを埋め合わせたいと思います。それまでは、欠乏を感じていない幸せな状態だったのに、欠乏を感じた瞬間、不幸せになります。
そして、幸福な状態へ戻るために、通常は欠乏を満たしたくなります。「〜がほしい、したい、なりたい。」欲求ですね。
それでも環境が整い、才能や能力があるのであれば、すぐにそれを実現します。「やろう。」
まとめましょう。
- 何らかの刺激
- 欠乏を感じる
- 欲求を感じる
- 実現する意図を持つ
- 実現する
余りにも普段から行っていることは、各段階を意識することもなく、自然にステップを通り抜けます。
ところが、私達の経験や知識から生まれた、「抵抗」があると、このステップを邪魔します。
- 何らかの刺激
- 欠乏を感じる
- 欲求を感じる
- 3.5 抵抗が生まれる「すべきでない」、「したくない」
- 実現する意図を持つ
- 4.5 抵抗が生まれる「できない」
- 実現する
まず、欲求に対して逆の欲求が生まれる可能性があります。抵抗とはある力に対して逆方向の力です。その力が拮抗していれば動かなくなります。抵抗があれば、3.5のステップから先へ進まなくなります。
欲求を通過したとしても、持った意図に対しても逆の意図をもつかもしれません。この4.5のステップでも抵抗により停滞が起こります。
レスター博士は、「抵抗がなければ」、「愛憎がなければ」何でも実現できると話していました。ゴールは一種の欲求です。ゴールのクリアリングでは、ゴールに関するものをすべて手放します。もちろん、この手順の一番の目標は、ゴールを達成するために、抵抗を取り除くことです。
リリーステクニックではいろいろなテーマに対して愛着と憎悪を取り除く手順を繰り返します。これは、愛着と憎悪がなければ、全知全能になれるというレスター博士の教えの実践です。
実のところ、愛着と憎悪も欲求に違いありません。愛着は「近づきたい、近づいたままでいたい」という欲求です。憎悪は「離れたい、距離を置いたままでいたい」という欲求です。
愛着、それの裏返しの憎悪がなければ、欲求は起きません。レスター博士は「ちょっとした考えが、自然に実現される」と表現しています。
- 刺激
- 考え(意図)
- 実現する
レスター博士がそうであったように、この段階まで行くと余計なものを抱えません。そのため、達人や解放者の人達の多くは「超大金持ち」でも「有名人」でもないのです。レスター博士曰く、「普通の人に見えることも多い」のです。