感情は感じきると消えるというのは、どういうことでしょうか。リリースを始めたばかりの人は、どうすればよいのか理解しづらいでしょう。
すべてを受け入れて、感じきるというのは、初歩的ですが強力なリリース手段です。セドナメソッドの書籍などでも、「受け入れると消える」と書かれています。
間接的ですが、リリーステクニックでヒントは書かれています。何かを受け入れ、感じきるということは、底にある何かを認識することです。
この「認識」とは、つまり無意識の内容を意識上に引っ張り出すことです。意識上に引っ張り出されたことから、影響を受けることはありません。正確に言えば、それを利用するか、それとも捨ててしまうのかの判断が、行えるのです。いずれにせよ、私達自身がコントロールできているのです。
ですから、感じきることにより、リリースが起きるのです。リリーステクニックで導入された、すべてを感じきる方法は、感覚や、それにまつわり思い出したり、想像される物語、思考や判断など、なんでもそのまま思い浮かべます。それらを無意識から、引っ張り出し、現時点の意識上で確認することで、無意識の中に作ってしまった自動反応プログラムを壊し、こうしたプログラムから操られる状況を止められるのです。
そして、「認識」がはっきりしているほど、手放しが深く起きます。たとえば、「もやもやする」ことを意識して開放することができます。ですが、その原因が「朝の配偶者の一言」が原因であったと、認識できれば、より開放は深くなります。更に、そこで自分が「配偶者はこういう話をしてはいけない、こうした口調で話してはいけない」のような考えを持っていることを認識すれば、更に開放は深くなります。
欲求の手放しとは、3つないし4つの欲求から、自分の制限による感情や感覚が起きていると認識させるため、ただ感情自身をそのまま開放するよりは、深い開放が起きやすいわけです。