心が落ち着いていなければ、何かが変化することで私達は影響を受けます。逆に、メンタルが変わったとき、私達は周りを変化させようとします。

まず、周りで起きる変化を考えてみましょう。何でも良いのです。

車や人が目の前を通っていく。これも変化です。ただ、こうした変化を私達は予見しています。そのため、心を大きく揺さぶられることはありません。

逆に予測していない変化が起きると、それはストレートに私達のメンタルを直撃します。その出来事が良くても悪くてもです。いきなり100万円もらえたり、100万円盗まれたりすれば、私達が信じている100万円の価値分のショックを受けるわけです。

急な変化が私達のメンタルに影響を与えるのと同様に、逆も真なりです。心に影響を受けると私達は何かを変化させようとします。もちろん、論理的に必要な変化を起こすために行動することではありません。運転中に目の前に飛び出した子供を見たら、急ブレーキをかけるのは論理的です。こうした、当然の行動のことではありません。

「失恋した女性は髪を切る」傾向があると言われています。完全に真実だとは言えませんが、目にすることはあります。逆に「誰かを好きになり、ヘアスタイルを変える」こともありますね。

例えば失恋した場合、「相手を忘れて、新しい出会いのため」という理屈をつけることができます。しかし、よく考えれば髪を切っても忘れられるわけでありません。新しい人に出会えるわけでもありません。こうした場合、「変化を起こしたい」という衝動がまずあり、自分や世の中の傾向というプログラムに従い、髪を切るという行動をとるのです。その過程で、自分の行動に理由を付けるのです。

予測できない外部の変化が、メンタルの変化を起こすことと、逆にメンタルの変化により、外部に変化を起こそうとするのは、習慣です。

習慣ですから、リリースの主題として取り上げることができます。急な変化により自分にどんな変化が起きたか自分の過去を観察するのは興味深いでしょう。そして、自分が受けたメンタルショックにより、どんな行動をその後に起こしたのかを見つけ出すのは、より興味深いかと思います。