現実化のために、レスター・レビンソン博士は「自分の人生に起きたこと全てに、責任をもて」と教えました。
教え子のラリー・クレーン氏は「実現化だけでなく、リリースを進めるためにも、責任を取ることが重要」だと解説しています。
ラリー氏の基本コースである、アバンダンスコースにある、「責任」についてのワークを紹介しましょう。
ステップ1
「世界中の全ての富を所有していたら、何をしたいか?」
いきなり面食らうでしょうが、世界中の富、豊かさを所有していることを想像することで、何ら制限のない状況を想定させています。
旅行や新しい配偶者、車に自家用ジェット、船、豪邸に別荘に…など、答えを見つけます。
見つけた答えを承認・コントロール・安全の3欲求として取り扱い、解放します。
これを何度も繰り返します。具体的にどこまで行うかは指示されていません。
ステップ2
「富を所有する上で、何が障害になっているか?」
原文は "what's in the way of ..."です。直訳すれば、「〜の途中に何があるのか」ですが、これはレスター博士の「責任」の考え方からすれば、「富を所有する妨害となっている、自分の考えは何か?」と言うことを尋ねられています。
最初のステップで、制限のない状況での富を考えさせ、次にそれを所有できなくしている、思考を見つけるわけです。
これも具体的にどこまで行うかは指定されていません。
この質問を実践したあと、レスター博士の言葉の引用が紹介されています。要約を紹介します。
「ゴールを素早く達成するキーは、自分に起きること全てに対し、完全に責任を負うことだ。自分たちがマスターであることを見失い、この世界にコントロールされている犠牲者だと自分自身をみなしている。でもそうじゃない。私達が外の世界に力を与えることで、自分たちに起こしている。コントロールを回復したければ、完全に責任を取らなくてはならない。」
「コントロールを回復するには、思考を確認し、修正する。『どの点で、これを自分に起こさせたのか?』という質問を無意識の中の幸福が意識に現れるまで、正直に自分に行う習慣を付ける。それで、自分がマスターであり、嬉しい経験も嬉しくない経験も起こしたことを認識する。続ければ、最終的に常にマスターであったことが自覚できるだろう。」
古いコースではステップ3があり、「富の欠如は、自分のどこで生じているか?」という質問がありますが、これは実際ステップ2と同じ内容ですので、新しいオンラインコースなどでは省略されているようです。(ワークブックにはページが残っています。)