標語やスローガンは役に立ちませんが、覚えやすい言い回しは短期間集中して実行するには便利です。
リリースは元の情報が英語のため、どうしても自然な日本語にならない場合もあります。すると、違和感を感じてしまいます。それが気になっては、リリースに集中できません。
今回、覚えやすい3フレーズが浮かんだので、紹介します。この3つが、リリースの全てではありませんが、習慣づけて損はない行動指針です。
「おめでたい、ありがたい、ぜひやりたい」
おめでたい
滅多矢鱈に「おめでとうございまーす」と叫べと言っているわけではありません。
レスター博士のアドバイスにある、「幸福を精一杯表現する」ことをやってみましょうというお誘いです。
慣れていない方は、先ず「自分が幸福」だと感じる出来事があったら、その時に感じる「幸福感」を抑えないようにすることから初めましょう。私達は様々な思考により、「素直に幸福を感じてはいけない」とか、「大げさに喜んではいけない」と自分に制約をかけています。
例えば、「幸福の後には、不幸がやってくる」と考えている人は、不幸を避けるがため、目の前の幸福も避けるでしょう。優しい人が「自分の幸福の分だけ、誰か他の人が不幸になる」なんて考えを持っていたら、暗い人生を送る事になるでしょう。馬鹿らしいですよね。でも、私達はこうした根も葉もない暗示に捕らわれているのです。
そうした因習を断ち切るためにも、先ず幸せなときは、思い切り幸せに感じるようにしましょう。
リリースが進んでいる方は、もっとレスター博士の言っている言葉本来の意味合いに近い方法で「おめでたく」感じてください。つまり、自分の幸福のレベルは自分で決めているし、自分の身の回りに起きることは自分の思考に原因があるのですから、より「起きて欲しい」思考を保つようにし、起きたことを喜ぶことです。
- 「思い通りに事が運んだね、これはめでたい。」
- 「思っていない方法で、うまく行ったね。こりゃめでたい。」
- 「思っていた以上、上出来だ。めでたい、めでたい。」
- 「全て完璧に行った。万歳!」
やがて、何でもないことが幸せに思えます。思えないのなら…ええ、多分離婚とかすることになります。
ありがたい
究極に、自分に起きる事柄は、全て自分のためになるのだというアドバイスを受け入れましょう。
特に悪いことが起きた時に、その原因を見つけましょう。
- 「いつ、どんな悪いことを考えたんだろう。」
- 「この結果を招いた原因は自分のどんな考えなんだろう。」
そして、見つけ出した思考の習慣を投げ捨てましょう。
悪いこととは、それ以前の自分の悪い習慣を表す目印です。どこをリリースすればよいのかを見つけるための印です。運命があなたのネガティブ、制限を指し示しているのです。
悪いことがあったら、ありがたく使わせていただきましょう。その出来事の原因となった思考を見つけ、意識下に引っ張りあげましょう。それで、原因となった思考は無効化されます。
ぜひやりたい
なにも、ブラック企業に努め、無理難題を苦労しながらこなしなさいという意味ではありません。
自分が何かの行動を起こす時には、「抵抗」をまずリリースして行いましょうというアドバイスです。抵抗をなくして物事を行うのと、抵抗感を感じたまま行うのとでは、精度や集中、出来上がりの品質、達成感などが全然異なります。
他人から依頼されたことであれ、自主的に行うことであれ、「ぜひ、やりたい」と思えるようにならないのであれば、行わないことです。どうしても、行動に納得ができないものは、スパッと断りましょう。
なにか行動するとき、完全な意志を持てないのであれば、まずリリースする。リリースできない、抵抗感が去らないものは行わないことです。