リリースを初めて「欲求」にとりかかるとき、どんな欲求を持っているのか見つけるのが大変なことがあります。

その第一の原因は欲求を理解していないこと、第二の原因はリアリティーを持たないことです。

「欲求」は「欠乏」です。

例えば承認欲求であれば、「認められたい」、「愛されたい」と考えており、実際に「認められ、愛され」ているならば、何も問題ありません。多少の愛着・固執をしていますが、承認に対する欠乏がありません。

探し、見つけ出し、開放すべきものは、「承認されていないけれど、承認されたい」とか、「一応承認はされているが、物足りない」とか感じる部分です。そうした思考です。足りない部分を埋めたいというエネルギーです。

理解し、リアリティーを持つには、言い換えてみると良いかも知れません。承認欲求なら、次のように言い換えられます。

  • 「承認・愛されていないと感じていないかな?」
  • 「承認・愛され足りないと思っていないかな?」
  • 「一応、承認・愛されているけれど、なにか物足りなく感じていないか?」

「足りない」という感覚を呼び起こすように言い換えてみましょう。これはベテランさんでも、なかなか見つけられない時にヒントになります。