人間関係で対立していたり、嫌っている人がいるならば、その人の幸せを祈ってみましょう。

まず、その人を思い浮かべてください。嫌な顔つきですよね。気分も悪くなってくるでしょう。

そこで、「この人が本当に幸せなら、どうなるだろう?」という点に考えを巡らせてください。レスター博士の言う、「本当にその人の望むようになる」状態です。想像してみましょう。その人が完全に幸せになり、笑顔で笑っているところを。

誰でも「本当」に幸せならば、他の人に対して攻撃的であったり、嫌な態度を取ったりしないはずです。そんなネガティブな状態であるなら、本当には幸せではありません。例え残忍なテロリストであろうと、「本当に幸せ」であるなら、彼らは銃を持ったり、自爆して多くの人を道連れにしようとはしないでしょう。ですから、「本当の幸せ」を手にしているところを想像してください。

確認してみましょう。「あの時、相手が本当に幸せであったなら、あの出来事は起きたのか?」 すぐに理解できるでしょう。まだ、その出来事は起きなかったのです。

今度は自分の番です。「本当に幸せな自分」を想像しましょう。「本当に幸せ」なら、その人との人間関係にくよくよすることはありません。

本当に幸せなら、相手もあなたも良い関係を持てるでしょう。その関係に固執したり、逆に関係を避けたりもしないでしょう。自然に良い付き合いができるはずです。想像してみましょう。

ならば、あなたとその人が、両方共に「本当に得たいものを得る」ことを願いましょう。特に何もする必要ありません。レスター博士の言う、「愛するだけで、特に何かを行う必要はない」状態です。愛するとは、「相手に自分に本当に起きてもらいたいことが起きるように願う」ことです。

自分自身を見てみれば、相手に対して怒ったり、恐れたり、くよくよしたり、不幸を願って思い気分に浸るより、相手の幸せを祈り、気分を向上しているほうが、得だと思いませんか。少なくとも、不幸な気分に沈んでいるより、かなり良い気分です。人生の一部であっても、恨みつらみに費やす時間があるよりは、幸せを祈って明るくしたほうが、得だと思いませんか。

そうです。これは自分の人生をお得にする方法です。相手に関わり、人生で引きずり降ろされるような感情を味わうよりも、多くの人の幸せを祈り、気分を軽く過ごすほうが、実際自分の人生をより明るく、軽くしてくれます。