確かに、笑顔を無理にでも作れば、気分は良くなります。でも、何度も繰り返すと効果は薄れるようです。
かなり前に「笑顔を作ると気分も上昇する」というのは発表されており、色々な本やテクニックで紹介されています。ついこの間ですが、これを打ち消す発表があったことを目にしました。この手の研究は、新しい結果が出ると、それを打ち消す結果が出て、一般人の我々にはどちらが正しいのか読んでいるだけでは分かりません。試してみることです。自分で確認しましょう。
私の場合、笑顔を作るのは一時的に利用するには効果があります。ですが、続けていると「無理している」という感じがだんだん強くなり、「顔で笑って、心で泣いて(怒って、苦しんで)」になります。それで、結局効果がなくなります。
もちろん、マイナスの感情はリリースすればよいのです。それでも、無理くり感を感じてしまうでしょう。
寝起きの時、夢うつつでネガティブな感覚に捕まっていました。その時、「笑顔」を作れという考えが浮かびました。しかし、自分で半分寝ているのがわかっていましたし、この方法は心の反発を生み出すことも理解していました。
すぐに答えがやって来ました。視覚化を使うことです。ちょっとしたアイデアでした。自分の顔を思い浮かべ、とにかく意志の力を使って笑顔をビジュアライゼーションするだけです。
起きてから、何度か使ってみましたが、直接笑顔を作る方法と異なり、いつの間にやら笑顔になり、気分が上昇します。体の一部である顔の表情筋をコントロールしようと努力するのではなく、その元となっている心の中の映像に集中することで、笑顔と気分の上昇が得られます。
- 自分で集中できる場所へ移動しましょう。一人でニヤニヤしていても、周りから突っ込まれたり、白い目で見られない場所です。特に普段、笑顔を見せないタイプの人には、「周りに誰もいない」ことを確認するのは重要です。
- とてもシンプルです。自分の顔を思い浮かべ、笑顔にし、最後には大笑いさせます。何かがツボに入り、笑顔が止まらないことは誰でも経験したことがあるでしょう。そのくらい、本気で笑わせます。
- 普段であれば、「抵抗があった時には、それを先ず手放してから…」と説明するところですが、今回は単純に抵抗感や「しずらさ」を感じても、それに意識を合わせず、とにかく画像を笑わせることに集中してください。意志の力を使ってください。
たとえ想像であっても、なかなか最初から大笑いさせるのは難しいでしょう。ですから、最初は微笑ませます。鍵となるのは集中力です。と言っても、さほど大事でなく、自分が思い浮かべている顔に集中することです。
笑っている時の目はどうなっているでしょうか?口の周りは?息遣いは?チェックしながら、イメージを笑わせましょう。
多分、この過程、もしくは結果、自分の顔が本当に笑っていたり、口元が緩んでいることに気がつくかも知れません。気がついても、「恥ずかしい」とか、「馬鹿らしい」とか、ネガティブにとらわれないことです。それは良い変化です。歓迎しましょう。そして、イメージに集中しなおしましょう。
より、変化・コントロールしやすい、想像上の自分の顔を笑顔にするだけで、実際の自分の顔も笑顔になり、気分が向上します。心が自分を作り、コントロールしていることが自覚できるでしょう。そして、「強い意志力とは集中である」と言った、レスター博士の言葉の意味合いがうっすらとでも解ると思います。試してください。