視覚は情報が多く、私達はこれに頼っています。そのため普段、目の位置に「自分」が存在していると考えがちです。
実際、私達自身は目の位置に固定される必要は全くありません。体のどこであっても良いはずです。もしくは、体の外側に存在すると感じても良いのです。精神的なメソッドの多くは外側に存在していると認識している方が良いと解説しているものもあります。
いずれにせよ、この事実を認識するだけで、不思議なことに気分は向上します。このシンプルなテクニックで感じ取ってください。
シリーズ共通事項
- 安全な道を選んでください。自分が危険だと感じたり、不安だと思っているところでは、注意が散漫になります。
- いつもより少し早く歩くか、歩幅を広くしてみましょう。
- 実際に見えるものを見て、聞こえる音を聞いてください。頭の中の想像や雑音が聞こえてきたら、しばらく付き合い、それに付合っている自分に飽きたら、再度見えるもの、聞こえる音に意識を向けます。自己否定、強制、無理なコントロールは不要です。
- 気分の向上が感じられるまで、まずしばらく歩きましょう。怒りや悲しみ・無気力などマイナスの感情を感じているなら、それらが無くなった時点でも立派な「向上」です。慣れてくると、散歩を始めた時点でエネルギーの高まりを感じるようになるでしょう。それも「気分の向上」です。向上した時点で、ビジュアライゼーションを組み合わせてください。
遥か上空から自分を見下ろす
- 上空の一点を見つめてください。
- では、その一点から、自分自身を見つめてください。
- 今現実に見ている景色と、上空から見下ろしている一点を比べてください。できるのであれば、空を見ながら、同時に上空から見下ろしているイメージしてください。
- 自分のいる場所と、上空の一点の間の空間を感じ取ってください。
- 初めて行うのでしたら、ちょっと離れた電信柱の上、ビルの屋上の一角などを見つけ、そこから自分自身がいる景色をイメージし、両点の間の空間を感じ取ってみるのも興味深い経験となるでしょう。(ストーカーと間違われないように、人のいる窓をじっと見つめすぎないようにしましょう。;))
「自分」を認識する場所は、目の位置でなくても良い、体の中でなくても良いというシンプルな事実を認識させてくれる、シンプルな手法です。
お散歩ビジュアライゼーションのテクニックをいくつか続けて行うのでしたら、このワークを最後に行うことをおすすめします。