この記事から連続で、「お散歩ビジュアライゼーション」シリーズを6つお届けします。

散歩は手軽なボディ・ワークです。肉体を鍛えるという意味合いで行うのではありません。目に見え、音に聞こえるものに注意を払うことで、あまりにも内側の制限に向いてしまった集中力を解き放つために行います。

私達が想像する「未来」は過去の経験が元になっています。そのために過去はもちろん、未来に意識を向けることは結局、「過去」のデータに注意を払うことです。もちろん、リリースするならば悪いことではありません。

ただ、その過去の出来事や制限が大きすぎる場合(大きすぎる、重要すぎると私達が考えている場合)、コントロール不可能で、私達の注意を引きつけてしまいます。過去に向いている分、「今現在、この時点」に向ける集中力は少なくなります。

ですから、リリースに失敗して手放せなくなったり、コントロールが不可能になった場合であっても、注意力の「リセット」を行うために、散歩しながら、今現在の資格・聴覚や感覚に注意をむけるのは、お手軽なリカバリー方法としておすすめできます。(もちろん、リリースしきれないものがあった場合、散歩の後に再度リリースするのを忘れないでください。そうしなければ、今度は散歩がリリースを避ける言い訳となります。)

こうした側面を持つ散歩ですが、リリースにかかわらずとも、気分の向上に役立ちます。そこで、ビジュアライゼーションと組み合わせてみることをおすすめします。通常、ビジュアライゼーションがうまく行かないのは、「本当は無理」という無意識の抵抗が湧き上がるからです。でも、気分が向上している場合は、こうした抵抗は沸き上がってこなかったり、非常に小さいものであったりします。

シリーズ共通事項

  1. 安全な場所を選んでください。自分が危険だと感じたり、不安だと思っているところでは、注意が散漫になります。
  2. いつもより少し早く歩くか、歩幅を広くしてみましょう。
  3. 実際に見えるものを見て、聞こえる音を聞いてください。頭の中の想像や雑音が聞こえてきたら、しばらく付き合い、それに付合っている自分に飽きたら、再度見えるもの、聞こえる音に意識を向けます。自己否定、強制、無理なコントロールは不要です。
  4. 気分の向上が感じられるまで、まずしばらく歩きましょう。怒りや悲しみ・無気力などマイナスの感情を感じているなら、それらが無くなった時点でも立派な「向上」です。慣れてくると、散歩を始めた時点でエネルギーの高まりを感じるようになるでしょう。それも「気分の向上」です。向上した時点で、ビジュアライゼーションを組み合わせてください。

世界の大元のエネルギーとつながる

  1. 体の中心に小さなエネルギーの塊、「種」を想像します。
  2. その種が発芽させます。細い糸のような茎はどんどん成長させ、果てが認識できないくらい上まで伸ばします。同じように細い根が一直線にずんずん下へ向け伸びていき、その先が認識できないくらいまで伸ばします。
  3. これで体の中心を通る、一本の糸のような木ができました。この木はこの世の中に存在しているエネルギーを吸収します。莫大なエネルギーです。その木がいくら吸っても吸い尽くすことがありません。では、どんどんエネルギーを吸収させ、それと共にどんどん太くさせていきましょう。自分が快適に感じるスピードで成長させます。
  4. どんどん太くなるに連れ、自分のエネルギーも大きくなるのを感じましょう。
  5. 木が自分の体と同じ太さになったら、自分のエネルギーも充実していること、この世の中に存在する、大元のエネルギーとつながっていることをしっかりと意識します。
  6. 更に成長させ、どんどん太くしていきます。今、目にしているものを全て飲み込むくらい太くしていきます。更に成長していき、この地球、可能であれば宇宙の大きさにまで成長させましょう。この世の中のエネルギー全部とつながっていることを確認します。