レスター博士にかかわらず、多くの先人がアドバイスしていることに、「体の自然治癒力を活かす」ことがあります。
心がネガティブや制限、その病気や怪我、不調に捕らわれていると、体の治癒力はフルに発揮されず、治らなかったり、長引いてしまうということです。
リリースの優位性は、こうした「囚われ」を開放できることです。ただ、「自分は健康だ」と繰り返し唱え、自分に暗示を浸透させようとしても、こうした囚われを持っていれば、それらは抵抗し、場合によっては正反対の結果がもたらされます。
私のおすすめは、散歩と組み合わせることです。散歩自身、メンタルなワークの一つとして、取り入れられることが多いのです。あまりにも心に囚われられているのであれば、そこから注意を一度引き離し、コントロールを取り戻すために使える、お手軽な方法です。
- 散歩しましょう。安全なところを選んでください。安心できない場所では、そちらに注意が引き寄せられてしまいます。逆効果です。
- 普段より、多少「早め」に歩きましょう。もしくは歩幅を広くしてみましょう。普段と変えることで、自分の体を意識しやすくなります。
- 先ずは歩きながら、周りの景色を眺めてください。聞こえる音に注意を払ってください。内部に向いている注意を外側に向けるのが目的です。数分でかまいません。
- 足元から順番に感覚や感触を確かめてください。足の裏、くるぶし、甲、足首、ふくらはぎ(前後)と段々に登りながら、どんな感覚であるかを確認していきましょう。
- ネガティブな思いや感覚があれば開放しましょう。
- 身体的な痛みや不快感は、それを認め、ネガティブな思考をリリースし、それから、「自分の体に任せる」と宣言してください。消し去ろうとしたり、無視しようとしたりしないでください。
- 体に任せた時、体からの返答や依頼を感じることがあるかも知れません。例えば、「これは病院へ行け」とか、「専門家の手助けを受けろ」、「休んでしばらく寝ろ」とかです。無視せず、素直に従いましょう。体がなにか別の手助けが必要だと言っているのであれば、それを受け入れましょう。
自分の体と「会話」しましょう。自分の体が日々、段々と調整していく感覚を楽しみましょう。体の治癒力を引き出しましょう。体が「助けが必要だ」というなら、それに従います。それを無視し、無理に何かを行おうと「努力」することはありません。