どの手法から始めるにせよ、初心者のうちは分かりやすい、「たった今」感じている感情を開放します。それが基本です。

段々とレベルを上げるに連れ、より深いレベルでの開放を行います。完全に平和の状態に到達しない限り、同じレベルとどまっていては、やがて進展がなくなります。その頃には、自分で「まだ制限を持っている」ことがはっきりと認識できるでしょう。あとは、エゴの誘惑に負け、手放しを先延ばしにするか、開放を継続するかです。

セドナ・メソッドとリリーステクニックが受けたのは、他のリリース方法のように「過去へさかのぼり、わざわざ辛い出来事を取り扱わなくても良いと教えているからです。その点だけを強調してブログ等で紹介してる人もいます。

実際、遡る必要はありません。しかし、いつか開放する必要はあります。つまり、取り扱うことになります。好き嫌いや有利不利で取り扱えば、やがて引っかかります。現在の制限や抵抗をもたらしている、思考や感覚を開放しようとすれば、それらの原因は過去にあり、開放を避けることはできません。

レスター博士曰く、「無意識を意識化に引っ張りだす」ことが、重要なのです。それまで、気づいていなかった、または薄々感じていたが認めてこなかった関連性を明確に認識することが重要です。それにより、それらの制限は私達を「無意識」にコントロールすることはなくなります。その「記憶」を忘れることはありませんが、影響を受けなくなります。(私は、順調に手放した時、「あれ、何を手放したんだっけ?」とすっかり忘れることがあります。 :D たまにあります。歳のせいだと言わないでください。 ;) )

レスター博士は無意識の解説も行っています。「見たくない、忘れたい」という思いを持ち、心の奥底に仕舞いこんだ過去の制限です。注意を逸らし続けても、影響力は残り続けているのです。

もし、リリースに関連する好き嫌い、有利不利、制限や抵抗、習慣などの開放がうまく行かない時は、自分に関心を持ってください。関心とは注意を対象に注ぐことです。「関心がそそられる」なんて言い方は止めましょう。事実ではありません。関心をコントロールしているのは私達自身であり、その対象物ではありません。

先ず、何かがうまく行っていない現時点の状況を認めましょう。それらに対して何かを行いたいとか、解決したい、変えたいという思いを開放します。コントロールの制限です。

そうしたら、レスター博士の教えをフル動員します。「よし、この状況を生み出したのは、他でもない自分自身だ。では、過去に起きた何がその原因だったんだろう?今感じている、この制限・抵抗感はどこからやってきているんだろう。どうして、その原因から目をそらし続けているんだろう。」

興味を持ってください。関心を向けてください。無意識は我々が目をそらし、注意を外しているから無意識なのです。私達が注意を向け、認識すれば「意識・認識」に変わります。

湧き上がってくるもの、感覚、考え、制限、抵抗を全て開放しましょう。まだまだ、開放できるものはたくさんあります。