自分だけの感情なら、簡単に手放せるのに、他の人が絡むと手放し難い場合があります。特定の人に対する感覚だけ、なかなかリリースできない時もあります。
レスター博士が、リリースを教える立場の人へ、難しい生徒に対する方法として開発した、クリーンアップ手順も存在しますが、お手軽に使用するには、手順がやや多いようです。
そんな時に使用できる、ちょっとした方法をどうぞ。リリース方法は、普段使用している方法でかまいません。
- 先ず、その感情を起こした出来事を思い出してください。
- できるだけ、自分が感じた感情を思い出し、リリースしてください。
- 次に、その出来事の中の相手になってください。
- では、その時に相手が感じていた感情を感じ取ってください。その相手は、今は自分です。自分が感じるのと同じように、感情や感覚を感じ取ってください。
- それをリリースしましょう。
- 残っているようなら、自分が感じた感情と感覚を再度リリースしましょう。
もし、他の人の話を聞き、感情を覚えた時、小説/漫画/ドラマ/映画の主人公に共感し過ぎた時も、同じ方法でリリースできるでしょう。
先日、私自身が他の人が絡む感情がリリースしづらいことに気が付きました。どうすればよいのか、しばらく思っていたら、すぐに答えが出てきました。それがこの方法です。
無理に理屈を考えるなら、自分の身に起きた出来事も、架空の話でも、そのストーリ上の他の人を自分の中で、仮想人格として作り出し、その人格との対立や共感にこだわり続けるため、手放しづらくなっているのでしょう。つまり、自分の中にコントロールが効かない他人の人格を持ち、ちょっとした多重人格状態になっているのです。
レスター博士は「私」は「全」であると言いました。他の人も自分だと考えよと言いました。それに比べれば、自分の中にある他人を自分だと考えることなんて、本当に簡単です。一度、自分だと考えてしまえば、感情は取り除けます。相手側の感情をリリースし、きれいにすれば、それに絡めていた自分の感情も同時にリリースされたり、今度は簡単に手放せるでしょう。