抵抗感を解消するのは、人生を楽にし、スムーズに進めるために役に立ちます。いくつかの実践を通して、その力を感じてください。直前に学習した、抵抗を感じる方法と、これまで練習してきたリリースの手法を活用しましょう。

1.人々に対する抵抗

あなたが別段、嫌っていない人々を思い出してください。同僚、友達、家族、芸能人、有名人でも良いです。

その人を思い出している時に、抵抗感を感じるかどうか、試してください。意外なほど多くの人に対して、「ちょっとした」抵抗感を持っているのに築くことでしょう。

見つけ出した抵抗感を解放するのを忘れないようにしましょう。

2.環境に対する抵抗

どこでもかまいません。自分の周りを見渡してください。色々なものが存在しています。それらを観察しながら、自分の抵抗感を見つけてください。

「本がきちんと並んでいない」、「壁の一点に汚れがある」、「看板の色がどぎつい」、「こんな場所に、こんな店があるなんて…」、「この服、形が古くなっちゃったな」、「もう少し歩道が広ければ、通りやすいのに」

言葉で表現してしますが、実際はまず、胸とお腹をセンサーにして、抵抗感を感じてください。そして、見つけた抵抗をリリースして行きましょう。

3.自分が抱いている抵抗

私の母は70歳近いですが、いつからか物事すべて「~しなくてはならない」という言い方をします。この言い方のため、私たち家族は、何かをしてもらいたいという要請を受けるたびに、重い気分になります。なぜでしょうか。それは、しなくてはならないという言い方は、母の抵抗感を表しているからです。この言い方は、「本当はしたくない」という気持ちを一緒に伝えるからです。まさに抵抗感です。抵抗感まで伝わってくるからです。

他の人から言われる言葉の抵抗感は自分でもよく分かりますが、自分が持っている抵抗感は、気をつけていないと見つかりません。普段の生活の中にタップリと含まれており、それが余りにも多いため、麻痺しています。

自分が「義務」だと思っているものは、ほとんど抵抗です。自分で「しなくては」、「するべきだ」と話すことに注意してください。こうした言葉は、自分に発破をかける効果もありますが、なぜ発破をかける必要があるかといえば、本当はやりたくないからです。

「税金を払わなきゃ」、「宿題やらなきゃ」、「夕飯作らなきゃ」の裏には「税金を払いたくない」、「宿題やりたくない」、「夕飯作るのは面倒」という気持ちがあります。それは、まさに抵抗感です。物事は本来は中立的です。抵抗感がなければ、単に「税金払おう」、「宿題やろう」、「夕飯作ろう」という、反対の気持ちを含まない、単純な表現を心の中や実際の言葉として使うはずです。 

あなたが、「しなくちゃ」、「するべきだ」など、抵抗を含む表現で、思っていることを見つけてください。その中の抵抗感を感じて、意識上に引き出してください。思考かも知れませんし、感覚だけかも知れません。

でてきたものは、全部リリースしましょう。これは、行えば行うほど、楽に暮らせるようになります。

4.目標に対する抵抗

大きなものでなくてもかまいません。ちょっとした夢でかまいません。思い描いて下さい。

その夢を、達成するまでの間の気持ち、達成した時の気分を感じてください。感じるときに、胸とお腹をセンサーにして、抵抗感に気をつけてください。感じ取れる感覚が、完全にハッピーなものだけであれば、かまいません。もし、抵抗感が見つかるのでしたら、手放しましょう。

ある目標に対する抵抗感も、同様に見つけ出すことができます。

抵抗感を抱いたまま、夢や目標を達成するのは、その過程が困難であったり、達成が難しくなるだろうとは、簡単に想像がつくと思います。あなたは目標に向かい進もうとしていますが、心はあなたを後ろへ引っ張り続けているのです。

5.現実問題の抵抗感

もしあれば最近、遅刻した、スケジュールが遅れた、大切なことを物忘れした、何かを間違えて行ったことを思い出してください。

胸とお腹をセンサーにして、その出来事を素直に思い出しましょう。言い訳や、事実をねじ曲げる必要はありません。ただ、そのまま思い出し、センサーに注意します。

必ず抵抗感が見つかることでしょう。見つかったものは解き放ちます。リリースは自分自身のために行うのです。遅刻したり、スケジュールが遅れたり、物忘れしたりした結果、更に苦しむのは自分自身です。ですから、まず抵抗感を開放しましょう。どうせ同じ事をやるのであれば、楽しく、軽やかにやりましょう。