自分が持っている抵抗は、思考として自覚するよりも、体感覚で自覚しています。
胸やお腹のあたりに、まさに「抵抗感」として感じます。押さえつけられる感じ、つかまれる感じ、重い感じ、うごめいている感じ、爆発しそうな感じ、人それぞれでしょう。ですが、自分で「うむ…」、「あぁ…」、「…。」というような、決して愉快ではない感覚を感じることが出来るはずです。
リリーステクニックのラリー氏は、抵抗を感じることで解放する手法を基本としています。初心者コースのアバンダンスコースでは、ドリルを打ち込み、チューブを差し込んで、そこからエネルギーを噴出させるイメージを使うので、「チューブメソッド」として知られています。
この方法は上手く開放出来る人もいれば、できない人もいます。イメージを抱くのが苦手な方には難しいようです。そのため、抵抗を感じるためのシンプルなテクニックとして改良しました。
- まずリラックスしましょう。そうしたら視線を下げ、胸のあたりを見ます。(感覚を探るには、視線を下げたほうがやりやすいからです。)
- 胸とお腹をセンサーだと思ってください。抵抗を捉えるセンサーです。大抵の人は、感覚を胸かお腹のあたりで、感じ取っているのです。
- リリースする主題を考えます。
- センサーに注目しましょう。楽ではないすべての感覚は、抵抗です。圧迫感、つかまれている感じ、エネルギーがうごめいている感じ、刺されている感じ、嫌な感じなどです。
- 見つけたその抵抗感に対し、今まで学んできたリリースの段階を応用しましょう。(本来のチューブメソッドでは、想像上のドリルを打ち込み、パイプを通して感じているエネルギーが噴き出ていることをイメージし、どんどん放出します。もしくは、その場所に大きなドアを想像し、それを完全に開いて、そこにあるエネルギーを放出します。慣れると、こうした想像を使わずとも、どんどん感じて、どんどん放出することができるようになります。)
このテクニックは、最初は目を閉じて行ったほうが集中できるでしょう。慣れたら、目を開いても敏感に感じ取れるようにしましょう。普段の生活は、目を閉じてばかりいられません。抵抗感を感じ取り、それを素早く開放できるようになるため、目を開いても上手く感じ取れるようになりましょう。