これで手順の説明はおしまいです。最初は段階を確認して頂きました。とても軽い思考を利用し、段階を追いながら学んでいただいたと思います。

その後、日常の思考を見つけ、手放す練習を続けてください。思考の手放しは簡単ですが、後ほど役に立ちます。環境や欲求のリリースでなかなか手放せない時、大元になっている思考を見つけ、解放すればリリースできるのです。

また、思考の手放しをしばらく続けると、頭の中の会話、ノイズが段々少なくなっていきます。様々なことに集中できるようになります。これはほんとうに不思議なのですが、行なってもらえば納得できます。私たちは明晰な頭脳で考えていると思っていますが、実はプログラム化された自動的な思考に、大きく捕らわれていたのであると、実感できるのです。

思考のリリースの次は、次は軽い感情を扱いましょう。あなたが愉快に感じていない上司や部下、同僚、友達、家族で、それほど状況が深刻でない人たちを思い出し、感じる感覚や感情を手放します。これも集中して行えるのであれば、3人ほど行いましょう。まとめて時間が取るのが難しいのであれば、空き時間で行なってみましょう。

次に、日常生活で出会う、様々な感情の乱れを扱います。理想はそれを感じた時に開放してしまえば一番良いのですが、最初は難しいでしょう。ですから、時間が取れる時に、その時に心に残っている、心の凝りを解きほぐすつもりで、リリースを使ってください。これを習慣づけてしまいましょう。

このレベルが、コースの達成目標です。日々発生する、心を乱される出来事を、できるだけ早い時点で解消することで、制限をそれ以上溜め込むのを防ぐことがで きます。リリースを使わなくても、人間はある程度、過去の出来事を自然と開放しているものです。そうした自然の解放で、あなたのレベルは日々向上していくでしょう。

更に、時間が取れるのであれば、今まで抱いていた心の制限と向きあう事で、一層自分の状態を引き上げることもで きます。でも、これは毎日の解放がうまく行けば、自然と行ないたい気持ちになりますから、自分に強制する必要はありません。ですから、まずは基本的なレベルを達成しましょう。湧き上がった制限を、できるだけ早く解消するようになるレベルです。日常のうさを貯めずに、こまめにリリースしましょう。