この方法も個人的に気に入っているものです。

まず、自分は手放す力を持っていることを確認しましょう。

では、手放したい制限を感じてください。それはどのくらい強いものでしょうか?どのくらい簡単に手放せそうでしょうか?または、どの程度手こずるでしょうか?

これから、その制限を感じながら、数を逆に0まで数えるという、ちょっとした試練を自分に与えます。リリースするためには、どの数字からカウントダウンする必要があるでしょうか。見積もってください。皆さんの納得する数字を選んでください。ちょっとした感情なら、30でしょうか。難しいものであれば、100,場合によっては300かも知れません。

数字を決めたら、カウントダウン開始です。決めた数字から0まで、1つずつ数字を減らしながら、頭の中でカウントダウンします。

その時に、手放したい感覚から注意を逸らしては行けません。その感覚を感じながら、ゆっくりカウントダウンします。早く数えてしまうと、カウントすること自体に全集中が向いてしまいます。

感覚に注意しながら、逆に数字を数えていくのは、結構難しいですよ。ですから、この方法を行う時は、数え間違いを気にしては行けません。間違えたら、そのまま続けるか、正しいところまで戻ってください。間違ったことを後悔してはいけません。

実際、数え間違いは、「手放したくない」という自分のエゴの妨害行為だと思ってください。開放しないように邪魔をしてきているのです。ですから、数え間違いや、注意を逸らされる反応が出てきたら、「おお、エゴが反応しているな」と理解し、続けてください。

この方法の利点は、自分でリリースしようとする感情をどうのこうのしたい、つまりコントロールしたいという気持ちを抑えることができることです。更に、頭の中の考える声も静かにしてくれます。なにせ、数を数えているわけですから、考えている暇はありません。

馬鹿らしいでしょうが、試してください。数字を選ぶ時点で、自分で納得できるものを選ぶわけです。そして制限を感じながら、数を逆に数えるのは難しく、このちょっとした試練により、0を数える頃には、自分もリリースすることに納得しているでしょう。