まず開放したい感覚や感情を感じてください。大抵の場合、胸やお腹の当たりを中心として感じていることでしょう。ですが感じる場所はどこでもかまいません。制限によっては、顔であったり、後頭部当たりでも、感じられるでしょう。

つぎに、その感覚を感じていない場所を見つけましょう。足先や、背中、手のひら、お尻、どこでもかまいません。その場所には、離そうとしている感覚が存在しないことを確認します。

次に、手放したい感覚を、再度感じます。十分に感じたら、今度は感じていない場所を見つけ、存在していないことを確認しましょう。場所はどこでもかまいません。最初と同じ場所でも、違う場所でもかまいません。

存在していない場所は、自分の体でなくてもかまいません。目の前の空間でも良いですし、壁の一点、天井、遠くの景色の一点どこでもかまいません。ただし、現時点で探してください。過去の場面や未来を想像しないでください。

存在する感覚、存在しない感覚を比較することで、「持つことは辛いこと」、「持たないことは幸せなこと」を確認しましょう。それが、手放したい希望を強くしてくれます。この手法の典型的な進み方は、存在する感覚に注意を向けるたび、段々と薄れていくことに気づき、やがて消えてしまうというものです。