確認の段階は、「解放するため」に何かを行った後に、リリースできているかどうかを確かめるステップです。わざわざ、これを明示するのは、段階を「やりすぎてしまい」、リリースを上手くできない人がいるためです。

リリースを行う目的は、「今抱いている、感じているこの感情や感覚を投げ出したい」のはずです。ですから、投げ出した実感を持てたとか、影響を受けない自信ができたり、明らかに気分が良くなったら、それ以上はリリースの段階を続ける必要はないのです。

手順の途中でそれを達成したとしても、全部の手順を行ないたいと思い、そのまま続けてしまう人がいます。目的より手順を大切にしまいがちなタイプの方ですね。

これには大きな欠点があります。まず第一に、全部手順を繰り返していると、リリースに時間がかかります。目的を達成したのに、手順を全部やりきりたいため続けるのは、無駄です。リリースは本来スピーディーなものです。ただの決意です。それが達成できたのであれば、続ける必要はありません。

2つ目は、自分自身の中に、抵抗感が生まれてしまうことです。その抵抗感とは、「せっかく手放せたのに…」、「気持ちが良いのに、なぜ続けるんだ?」というものです。あなたは自分がリリースできたことを知っているのです。それなのに、自分の習慣や完璧主義という制限に負けて、続けているのです。それは、自分のエゴに負けているということです。リリースできた実感があったり、気分が良いのなら、なぜそれ以上無駄な「手順」を続ける必要はあるのでしょうか?

この確認の段階は、決断や強化の段階中で、なんどか繰り返されます。リリースするために、何かアクションを取った後には、必ずチェックしてください。自分自身の感覚に鋭くなる練習にもなります。