LLリリースは私が普段行なっているリリースのやり方を、他の人に説明するために、構成したものです。

セドナメソッドやリリーステクニック等は、レスター・レビンソン博士の弟子によって教えられています。この2つを学んでも、つかめきれなかったポイントをレスター博士のレクチャーからヒントを得て、簡単に実行できるように構成し直したものです。

本来、リリースの能力は、生まれながらに持っているものですから、それを利用するのに特定の方法は必要ありません。あなたも子供の頃、ちょっとした事に一日傷心していたけれど、一晩寝て起きたら、すっきりしていた経験をお持ちだと思います。昔悩んだことを思い出しても、今はその当時の苦しみをこれっぽっちも感じられない出来事はあるはずです。私たちは自然に開放しています。

意図的に行うのであれば、本来「これはもういらないや。捨ててしまおう。」と決意するだけで良いのです。

ですが、抱え込む習慣を身につけること、そして抱え込んだ制限がエゴとなり、私達に難しいと感じさせ、手放すことをあきらめさせ、「持ち続けよう」とするのです。そうした制限を自由にしてしまえば、楽になるのはわかっているのですが、何かにこだわり、理由をつけて、持っていようとするのです。

こうしたエゴを乗り越えるため、ある程度の手順と努力が最初は必要です。人生で何かを成し遂げるためには、幾らかの努力が必要だと、私たちは同意しています。これすら、制限であり、エゴの主張ですが、強力に染み付いています。

逆に言えば、ある程度の手順で努力をするならば、エゴさえ納得するのです。「十分になにかを行った」と思えれば、制限を手放すことに同意するでしょう。日本では御百度や滝に打たれるという儀式がありました。何かを達成したり、浄化するために、肉体的に苦労することで、成し遂げようとしてきたのです。こうした儀式は時に有効であって、人によっては暗示の効果だと説明しています。それをどう表現するにせよ、何かが起きたのであれば、肉体的に苦労したことで本人が納得したのです。

LLリリースの最終的な達成点は、「決めただけで手放せる」状態です。とはいえ、一足飛びにこれができませんので、最初は手順を追って、実行して行きましょう。しかし、自分がリリースできるんだというリアリティが十分に大きくなれば、意外に簡単に「決めただけ」でリリースできるようになれます。それが目標です。覚えておいてください。