根本に「できない」感覚が残り、CAP(良い感情の状態)にまでなかなか上がらなくなっていました。

つい今しがた、思いついた方法を試してみたら、上手くいきましたので、紹介します。ただし、ちょっとテクニックが必要ですし、適性もありますので、全ての方におすすめするものではありません。

  1.     できるだけ人生の初めのほうで、「できない」感覚を感じた時のことを思い出してください。その「できない」感じを十分に今感じ取りましょう。(実際に、現在の時点で「できない」と感じていない出来事ではなく、今でも思い出すと、できない感覚が思い出せるものを探してください。)
  2.     その最初の「できない」出来事から、今の時点まで、人生をさっと振り返り、「できない」と感じた出来事がいくつかあることを感じてください。個別の出来事を思い出す必要はなく、人生を振り返りながら、「ああ、たくさんあったなあ」と感じてください。一つ一つの出来事全部を調べるのではありません。時間の経過を感じながら、「人生でできないと感じたことは多かったなあ」と感じるだけです。
  3.     その最初の出来事の「できない」感じを「できる」感じに変えてください。
  4.     その「できる」感覚を持ったまま、今の時点まで生きてきたと感じてください。人生のどこを切っても「できる」という気持ちがでてくる、金太郎飴状態にします。ここでも、人生の移動にじっくり時間をかける必要ありません。自分の人生を感じながら、現時点まで戻ってくればOKです。
  5.     また、最初の出来事に戻り、「全てを受け入れる、全てOKだ」という感覚に置き換えます。受け入れると言っても「悪いことが起きても受け入れる」というネガティブな感覚ではありません。「自分は完全で、何が起きても気分は乱されない」という感覚です。
  6.     その出来事から、現時点まで人生をトレースし、「全てを受け入れる」状態を感じてください。
  7.     再度、最初の出来事に戻ります。今度は「全て自動的に上手く行く」感覚を持ってください。何をしなくても、全ては自分の思っている良い方向へ自然と展開していく」という感覚です。
  8.     最初の出来事から、今の時点まで、人生を思い起こし、「全ては自然と上手く行く」人生を歩んできたと感じてください。
  9.     最後にチェックしてみましょう。最初の出来事以外に「できない」と感じていた出来事を探してみてください。それを取り上げ、感じてみましょう。その感覚を取り上げた瞬間は、「できない」という感覚が浮かび上がってくるかも知れませんが、すぐに消え去り、「全てうまく行く」という感覚が溢れてくるようでしたら、完了です。上手く行く感じが素直に浮かび上がってこなければ、最初からやり直すか、機会を改めて実行してみましょう。

できない(AGFLAP)から良い感情の段階(CAP)を一つずつ上がってきていることに気がついた方もいらっしゃるでしょう。また、NLPやその一部であるタイムラインやコアトランスフォーメーションを学んだことがある方なら、まさにタイムラインを遡るように意識を向けながら、感覚を置き換えているものと理解されているでしょう。NLP的な感覚の置換えではなく、レスター博士の行った、決意による置き換えです。博士は「置き換えられるかな?」と考え、実行してみたらできることに気が付きました。試してみれば理解できますが、「置き換えよう」という決意だけでも、感覚は変更できます。

感覚の置換えは努力するものではありません。リリースの手法を活用しましょう。そこに存在する感覚を十分に先ず感じ取り、必要があればそれを一度手放す決意を行い、別の感覚を感じる決意を行います。その間、出てくる抵抗感などは、ただ感じ取り、十分に感じ取り、受け流します。

また、人生を時間順に並んだ一連の出来事の集まりとして取り扱う、タイムラインの手法は、タイムラインを持たない(感じない)タイプの人がいるようですので、この手法は全ての方におすすめしません。私の場合も前後、左右にきれいに並んでいる感覚は余りありません。あえて言うなら前後です。ですから想像で膨らませてていますが、時間の経過を感じ取れれば、それでも効果はあるようです。「自分の人生の時間を移動している」という感覚が持てるなら、タイムラインにこだわる必要もないでしょう。(このサイトはNLPの情報源ではないからです。私もさほど真剣にNLPを学習したわけでもありません。)