抵抗を少なくする心構えは、「受け入れる」ことです。日本には良い言葉があります。「清濁を併せ呑む」ことです。

私達の一般的な態度は、「自分は優秀だ、けどお前は愚かだ」、「自分は正しくて、あなたが間違っている」です。

時には、「あなたは素晴らしいけど、私はだめな人間です」、「あなたは金持ちで、私は貧乏です」と自己卑下に陥ることもあります。

両方共に、自分を抑えるか、制限を増やすか、抵抗を産みます。リリースを学習中の方々なら、ご存知の通り、ろくな事になりません。

では、どういう態度を取ったら良いのでしょうか。こんなアイデアはいかがでしょう。

「あなたも、私も、優秀で、愚かだ」、「あなたも、私も、正しくて、間違っている」、「あなたも、私も、素晴らしく、だめでもある」、「あなたも、私も、金持ちで、貧乏である」

最初は、「誰でも、時には正しく、時には愚かである。誰でも、優秀な面を持ち、劣った面も持つ」と解釈してもかまいません。

段々と、「そのまま」に理解できるようになると思います。「あなたも、私も」と自分と他人を指しているのですが、この表現の本質は「同一」です。自他を分ける境界を持つ必要が無いことをさしています。しかし、エゴは「自分はこの様な人間だ」という主張ですから、まだ強いうちは、これを理解できません。多くのエゴを投げ捨てるまで、理解できないでしょう。それなら、時にはそうなんだ、もしくは二面性を持っていると考え、とにかく取り入れて見てください。

もちろん、リリースすべきものを無意識の底から引き上げるために、利用できますよ。この考えをしてみれば、様々な感覚が湧き上がることでしょう。忘れずに、解放しましょう。