レスター博士は全てに責任を追うようにすすめていました。けれど、私達が考える普通の責任とは異なっています。

私達日本人が、「責任」といえば「責任を取って辞める」とか、ネガティブなイメージと結びつけがちです。

しかし、レスター博士の言う責任は、「あなたは考えたことを実現させる、現実製造機の心を持っている。だから、今自分の身の回りに起きたことは、全てそれを考えたあなたにあります。まず、その現実を認め、自分が現実の創造主であることを認めましょう。それが責任を取るということです。」という内容です。

ですから、「自分の考えに責任を取りましょう。起きてほしいことだけを考え、起こしたくないことは考えないようにしましょう。」なのです。

でも、もしかしたらブラックな社長のブラックな会社に務めているかも知れませんね。会社がブラックなのは自分のせいじゃない?
でも、それを言ったら、責任を取っていません。

その社長は、望むと望まざるとも、ブラックな会社を経営することを考えました。あなたも含め、社員の皆さんはブラックな会社に勤め、社長のブラックな指示に従うことを選んだのです。

親がガミガミうるさいし、考え方がネガティブでイライラする?それならば、あなたの親御さんは、子供にガミガミ言うことを考え、イライラさせることを考えました。あなたは、そうした親のもとに生まれ、ガミガミ叱られ、そのネガティブさに苛つくことを考えたのです。

なぜ、責任を取らなくてはならないのでしょうか。なぜ、自分が今の現実に責任がある、自分の現実には100%、自分のせいであると認めなくてはならないのでしょうか?

そうしなければ、自分はいつも周りとか、他人とか、環境とか呼んでいる「自分以外」にコントロールされる立場にいると、言っていることになるからです。自分は自分の状況をコントロールできないと言っていることになるからです。

「ああ。そうか…やっぱり、自分が悪かったのか…そうだよなあ…」

はい、ストップ。

そう考えがちですが、自分を責めてはいけません。反省するのが目的ではありません。

自分を責めれば、そのネガティブな考えが、時間を置いた後で、現実化されます。

ですから、自分を責める必要はありません。責めてはいけません。

単に、切り替えましょう。

「自分の周りを見回し、それが自分の考えにより生み出されたことを認めましょう。」

ですから、胸を張り、正々堂々とこう言いましょう。

「見てください。この現実は私が生み出しました!」

そうしたら、起きてほしいことだけを考えましょう。ネガティブな制限は解き放ちましょう。