リリース、もしくは日々の出来事で、本当に自分は幸福だと感じる時があります。でも、なかなか長続きしません。

すぐに「こんな幸福は続くことがない。今までもそうだった。」という感覚が訪れ、段々と気分を普段のレベルまで戻してしまいます。

もちろん、これは一種の抵抗です。リリースしなければ、その思い通り、幸福から引き剥がされてしまいます。

この抵抗とは何でしょうか。たぶん、これは承認の欲求です。

私達の周りの人は、実に平均的な感情レベルの人が多いのです。日本人であれば、外面は明るくし、社内、身内に対して低いレベルで接する人が多いでしょう。それを、普段のレベルにしている人が、多いのです。

そんな中で、自分一人がいつも幸福でいるのは、「浮いた感じ」がします。そうした周りの人達から、からかわれたり、やっかみを受けたりするのが、嫌なのかも知れません。

基本的に、人間は自分が正しいことを間接的に証明するため、自分と同じような考え、態度、感情、行動を取る人を承認します。平均的なレベルの人は、平均的な感情の人を認めます。

私達は、承認の欲求を持っているため、高い所でそのままいるのではなく、理由をつけて、平均的なレベルまで、降りようとします。せっかく得ている、幸福の状態から、周りの人達と同じレベルまで、自ら降り始めます。承認を求めてです。

これは、逆にも働きます。自分の、レベルの低い時、世間的なレベルまで「努力」して、引き上げます。状態のレベル低下を引き起こした、原因はそのままです。努力はエゴです。努力で感情を引き上げれば、その経験により、エゴを強化してしまいます。もちろん、その努力には、コントロール欲求が含まれることになります。

いずれにせよ、こうした抵抗には、欲求が隠されています。抵抗をリリースするとき、同時に欲求も解き放ちましょう。

幸福でいられる時間が、段々と伸びていきます。