リリースの感覚が開くようになると、段々リリースしづらくなることがあります。抵抗かも知れません。それとも、あきてしまっているのかも知れません。

人間は、同じレベルにとどまっていると、段々飽きてきます。リリースでも同様です。

もう少し正確に言えば、同じレベルのことをしながらも、スキルはアップしていきます。一度学習した技術は、時間を開けても、少しずつ向上します。例えば、水泳で、秋の終わりのレベルより、翌年の夏の初めのレベルがアップしていた経験をお持ちの方もいるでしょう。

リリースの上達は、本当に感覚的なものであり、人によっては間隔を空けると、自分の上達具合を正しく認識できていないことがあります。

本当は数段上のレベルまで、リリースの技術が上達しているのに、それに気づかず、下のレベルで行なっているかも知れません。すると、段々とリリースが遅くなったり、全然うまく行かなくなることもあります。

リリースをしなくなる原因は、たぶんネガティブが刺激され、自分のエゴの抵抗を受けていることが、一番多いはずです。それでも、何かのきっかけで再開した時、うまくいかないと、「腕が落ちたかな」と思います。

そうかも知れません。ですから、最初は少しレベルを落としてみましょう。簡単な、手法で試してみましょう。

それでも全然うまく行かない場合、逆にレベルを上げてみましょう。

シンプルな方法があります。どんなリリース手法であれ、その感覚を感じなくてはなりません。例えば、胸の中心部に、テニスボール一個分の大きさの抵抗を感じており、うまくリリースできないのであれば、サッカーボールぐらいの範囲まで、認識する範囲を広げ、その領域全部を感じ、リリースしてみてください。胸全体で感じる?でしたら、1メートルくらいの領域全部をクリアしてみましょう。できるのであれば、もっと大きく感じても構いません。部屋の中全部、町内全部、街全体、もっと大きくても構いません。

実際、範囲を広げてみると、その感覚は最初感じていたより、大きな感覚であることも多いはずです。

感じる範囲を広げ、その領域を感じ、そして領域内全部をクリアにするため、リリースしてみましょう。

逆のテクニックもあり、かなり限定的な部分に、非常に固いものを感じるのであれば、コアに飛び込む方法のように、どんどんとその中心部に向けて感じていく事もできます。そこまでやらなくても、限定したポイントに絞り、その領域をクリアにするように、リリースしてみましょう。

単純ですが、効果的ですよ。試してみてください。