解放の質問について質問されることがあります。

 このサイトのトレーニングセンターでマネークリアリングコースを紹介しています。これは、お金に関する質問がたくさん並んでいるコースです。

 そして、明らかに気分を害した様子で、こう質問してくる人達がいます。「この質問を尋ねることは必要ですか?どういう意味があるのですか?役に立つのですか?」等などです。

 その質問の答えは、コースの先頭に書いてあります。ですから、あえて今まで答えたことはありません。何のためのコースか理解せずに始めても、役に立つわけがありませんからね。

 なぜ、こうした質問を用意しているのかは、「もし、あなたがこの質問で気分を害した」というのであれば、それが理由です。そこにあなたのネガティブがあるからです。

 解放の質問は、あなたに特定の価値観を植え付けることを目的としていません。例えば、「愛することは大切ですか?」という質問があったとしても、あなたに愛することは大切だという判断を植え付けるのを目的としていません。全く逆で、愛することが大切だという価値観とそれを持っているために生じる感情や感覚を手放すためのものです。「愛することなんてきれいごとだ」という思いがあるなら、それは抵抗です。こうして感じられる抵抗を見つけ、手放すことが目的です。

 思考、感情、感覚、抵抗は意識下に沈んでいるのです。ですが、私達に影響を与えているのです。それを引っ張りだすのが目的です。

 当サイトでは、マネークリアリングコース以外にも、たくさんの解放の質問を用意しています。それらは全部中級以上の方々向けなのです。まだ、ネガティブの解放が上手くできない人達には練習になるでしょうが、上手く扱えない可能性も大きいのです。初級のうちはとりあえず日常生活で浮かんでくる感情や感覚を取り扱えるようになるのが先です。そのほうが実用的です。普段の生活から、影響を受けることが少なくなってから、こうした質問にとりかかることをおすすめします。もちろん、時間が取れるのでしたら、チャレンジしてもかまいません。上手くリリースできないレベルの人でも、時間をかければ取り組めるでしょう。

 大抵、質問に対して腹を立てるのは、ただ質問を読んだだけで解放を行っていないか、その前に取り組んだ質問で刺激された何かを中途半端に処理したままにしてしまい、悪い気分が残っているかでしょう。ただ読んだり、中途半端に行うのでしたら、行わないほうが良いのです。普段の生活で刺激された感情を処理し続けるほうが、効果を感じられるでしょう。

 解放の質問は、自分の中にある根深い部分のネガティブを探し出すためのものです。普段は見つめないようにしている隠れた部分に目を向けさせます。そこには何もないかも知れません。それは結構です。あるのですが、自分の認識レベルが上がっていないため、気づかないかもしれません。わからないものは開放できません。解放が進めば認識できるようになり、認識できれば開放できます。ですから、飛ばしましょう。なにか違和感を感じたり、抵抗を感じるのでしたら、そこには何かが隠れているのです。大きく気分を害したら、大きなネガティブに突き当たりました。

 レスター博士はこれは解放の良い機会であると言いました。ですから、弟子であるヘイル氏もラリー氏も同じ事を行っています。せっかく隠れていたものが顔を出したのです。解放しましょう。