どうして素直に「今離しませんか?」と尋ねないんでしょう。

ネット上で良く質問されていますね。答えられる人はいません。真実を知っている人もいないでしょう。ですから、私の解釈で良ければ説明したいと思います。

違和感を感じられる人も多いらしいので、基本の質問をアレンジの記事で書いたように、直接尋ねることをおすすめします。

ですが違和感を感じられない方であれば、「いつ?」と自問することは良いのです。

レスター博士は直接方法論をレクチャーしていなかったようですが、実際は3つの質問の方法を教えることはあったようです。すると、最後の言い方の何らかの有効性を分かってらしたのでしょう。

最初の2つ、「できますか?」、「したいですか?」は、リリースできない理由がないことを確認することで、決意を強くする働きです。

最後の「いつ?」は今すぐ決断をするように促すものであると、セドナ・メソッドのヘイル氏は解説しています。よく考えれば、明確に解説しているのヘイル氏であります。ラリー氏やステファン氏は方法として説明していますが、その意味合いは説明していません。すると、今すぐ決断を促すというのはヘイル氏の考えであるわけで、別の考えをしても良いのです。

私の考えは、もちろん最終的には「今手放そう」という決断をさせるためのものでしょうが、時間を問うことで、実際には自分の過去を無意識的にみさせているのだと思います。いつ?と尋ねられれば、自分の過去と将来を考えます。将来とは実際に見えるものでなく、過去から推測するので、結局過去を見ることになります。

なぜ、過去を見る必要があるのかと言えば、今手放そうとしているものが何であれ、大抵繰り返している状況や感覚なわけです。繰り返しているという事は、それは習慣や傾向なのです。博士のレクチャーで習慣と傾向を手放すようにすすめている翻訳を読まれた方もいらっしゃるでしょう。習慣や傾向とは一瞬のことではなく、ある期間の間続いていることです。たぶん、ずっと長い間抱き続けているのです。

手放そうとするものを、その瞬間の感情や感覚としてだけでなく、それを繰り返してきた長い間の習慣として無意識に見させるため、直接「今、手放しませんか?」と尋ねるのではなく、「いつ、手放しますか?」という時間を問う言い方をしているのだと、私は理解しました。

もちろん、私の考えに過ぎません。あなたは、自分の考えを持つこともできますし、この考えを受け入れることもあります。なにせ、あなたは自由なんですから。