セドナメソッドの質問を使用する基本的なステップをアレンジしてみます。
だいぶ、リリースについての知識も経験もできました。それを元に、セドナメソッドの基本的なステップを初心者向けにアレンジしてみます。
私個人が初心者の方におすすめする方法です。ですから、この記事のカテゴリーは「セドナメソッド」ではなく「指摘解説」にします。
1.ちょっとリラックスしましょう
私達日本人は真面目な国民性です。この基本的な態度はリリースでも発揮されます。そのため、ただ行うよりも、「正しく」行うことに意識を向けがちです。行うことに集中するのではなく、正しいかどうか気にかけながら行うのです。生徒と先生を自分一人で一緒に行おうとするのです。
まず、リラックスしましょう。腕や肩、首を回し、緊張を解きましょう。「どんなことがおきるかな?」と楽しみながら行なってください。シリアスになればなるほど、失敗します。
2.幸福や自由を目標としましょう
リリースするときの目的は幸福や自由を感じ、心をより軽くすることです。特定の問題を解決したい、何かを達成したいというものではありません。そうした特定の事柄にも応用はできますが、根本的な目標を見失っていては、リリースできません。
あなたの願望や欲求が全て満たされた時のことを想像してください。全て満たされたときの感じを掴んでください。その時の幸福感と自由を感じ取ってください。では、具体的な細々した物事を忘れてください。幸福感と自由だけが残ります。それを感じ続けることをメインの目標としましょう。
もし、いま幸福感や自由さを感じられないとしても、かつて経験しているはずです。その時の感覚を再び抱くことを根本の目的としましょう。
3.解放したい感覚や感情に注意を向けます。
4.その感情や感覚を認めてください。
私達は、今感じている感情さえ素直に認めていないことが多いのです。悲しいと感じていながら、「悲しいと感じているのは女々しいからだ」とか「自分は強いから、これは本当の感情ではない」と思うのです。怒っていながら、「私は理性的な人間だから、怒っていない」とか、「ここは上司として怒りを演じなくてはならない。」とか思うのです。
こうした思考や判断、言い訳は感情を完全に感じることを妨害します。ですから、今起きている感情をそのまま認めてください。もし、悲しいのなら「自分は悲しんでいる」、怒っているのであれば「怒っている」と完全に認めます。
5.十分に感じ取ってください
認めたら、沸き上がってくる感覚、イメージ、音、思考など全部そのまま感じます。浮かび上がってくるまま、受け入れます。
受け入れるとは、それに対して解釈したり、言い訳したり、拒絶したり、無視したりしないことです。ありのままを見て、聞いて、感じてください。
6.解き放てそうか、自分に尋ねましょう
その感情を解放できそうか、自分に尋ねてください。可能性があるかどうかを尋ねています。
理性ではなく、心が感じたまま「はい」、「いいえ」を決めます。あまり考えずに、直観に従います。
しかし、頭の中で議論するタイプの方もいらっしゃいます。その議論を無理に止める必要はありません。そのかわり、沸き上がってくる感情や感覚の変化にも注目してください。つまり、理性だけに結論を頼らず、感情の変化にも注意してください。理性で「はい」であるが、抵抗感を感じるのであれば、本当は「いいえ」なのです。
7.解き放ちたいか、自分に尋ねましょう
直前の可能性を尋ねる質問と同様、理性より、直観に従います。頭で考えるタイプの方は、議論の最中に湧き上がる感覚に注意し、答えを探ってください。
もし、どちらかの質問に「いいえ」を一つ答えているのであれば、手放すことに抵抗を持っていると認識してください。もし、両方の質問とも「いいえ」と答えているのであれば、強く抵抗していると認識しましょう。「ああ、自分は抵抗しているんだ」という認識が今度は解放の手助けとなります。
8.手放そうと、自分を誘ってください
元々のセドナメソッドは「いつ手放しますか?」と尋ねます。この質問は、「今すぐに手放しませんか?」というお誘いの質問です。
ですから、まどろっこしい質問はせず、直接自分に「そろそろ、手放そうよ」と誘いかけてください。
どんな反応が起きるか確認しましょう。受け入れた気持ちになるでしょうか?それとも、抵抗感を感じるでしょうか。何が沸き上がっても、湧き上がらなくても、受け入れましょう。
9.チェックしましょう
今現在、どの程度心が軽くなったかチェックしてください。どのくらいの変化が起きたでしょうか?良い変化が置きましたか?かえって重たくなったでしょうか?
もし、軽くなっていれば、その分リリースが起きています。解放されています。ここで止め、気になっている別の感情や感覚に取り掛かってもいいですし、残りの部分を解放するために続けてもかまいません。
残っている部分が、今の感情から起きているものか、それとも別の感情や感覚から発生しているものか、それを知っているのは自分自身です。直観に従いましょう。
10.繰り返しましょう
6,7,8,9のステップを繰り返しましょう。
一見、オリジナルのステップより複雑になっているように見えますが、大して変わっていません。隠れていたコツを、表に引き出し、ステップとして導入しました。