セドナメソッド日本語版を読んだ方の中には、最終章の「世界を支援する」に対して反感を持つ方もいらっしゃいます。トレーニングセンター(注:かつて当サイトで公開していた自主学習サイト)で質問された方がいらっしゃるので、良い機会です。今回取り上げてみたいと思います。
もし、あなたがこの章の内容に納得できなくとも、リリースに適していないわけでありません。実は、私も最初に読んだ時にはそうでした。今は、少しの反感も持つこともなく、読むことができます。
レスター博士のレクチャーを聞き、内容を理解し始めた後で、やっとヘイル氏の言うところを納得できました。まあ正直、この章は言葉不足であります。ただ、いくら言葉を費やしても、最初から理解するのは難しいでしょう。
基本的にリリースを進めること、そしていくらかはレスター博士のレクチャーを読んで見ることをお勧めします。そして、自分の経験により、理解してもらうのが一番です。
この章に関して、良く突っ込まれるのが、「では、日本が独裁者により支配されて無理難題を国民にふっかけていても支援しろというのか」というものです。確かに、今日でも世界のどこかで独裁者が悪政を行なっており、国民は苦しんでいます。それでも、トップの人間を支援するべきでしょうか?
答えはYesです。ですが、あなたは「ここが悪い」と主張しても良いのです。ただ、自分の心の中に反感や悪い感情を抱いてはいけません。良く読めば、その理由も書かれています。
そもそも、日本でそこまでの独裁者が現れる確率は、あなたが宝くじに当たるよりはるかに低いでしょう。そんな低いことをわざわざ考えて、反感を持つというのは、よく考えれば非常におかしな事です。
よく考えてください。トップの人間はその国を代表しているのです。
私はその国のレベルは、政治家や役人のレベルで決まるわけでないと常々考えています。単に国民全体のレベルがその国のレベルであると思っています。政治家や役人のレベルが下がっているのであれば、それは今の日本に住んでいる我々のレベルが前より低下しているだけなのです。誰が日本の代表であれ、どの政党が政権を握っているにせよ、どんな政治をおこなうにせよ、あなたが抱く悪感情と似たようなネガティブを他の人々が抱き、その結果起きることは日本を更に引き下げるだけなのです。そうなれば、独裁者が本当に日本に現れ、悪政を行い、あなたを苦しめることも起きるでしょう。
逆に、私達が意見の違いがあるにせよ、ネガティブなものを抱かなければ、私たちは本然であるポジティブで、流れを作り出す力により、物事をスムースに進めることができます。そうなれば、日本は良い流れに乗り、更に繁栄するでしょう。国のレベルが上がり、もし仮に独裁者が現れても、彼/彼女は世界で一番素晴らしい政治を取り仕切るでしょう。
更に、私達がネガティブを全て取り払い、すべての人が互いに受容という愛の精神に満ち溢れているのであれば、世の中を取り仕切るための仕組みである政治が必要なくなるという点も考えてください。私たちは政治を重要なものと考えていますが、それは我々が互いに受容し、互いに流れの中で助け合うことができていないからです。それを補うために政治があるのです。(レスター博士のレクチャーをお読みの方はお気づきでしょう。これは博士の考えです。)
大きな間違いは、特定のこと、例えば今回の例では政治ですが、特定のことに対して悪い感情を持つのは当然だとか、高潔であるというのは、単なるエゴです。「言論の自由」とか「日本のため」とか、「政治」、「経済」、「犯罪」に対して怒るのは当然であると、煽っている人々がいるのはマスコミでも、ネットでもご存知のとおりです。あなたはそれに巻き込まれて、心を乱し、それで幸せですか?
個人のレベルで本当に考えてください。「自分が高潔で正しいことを証明するため、悪い感情を生み出す考えを持ち続けますか?それとも、リリースして、幸せな時間を少しでも長く持ち続けますか?」
どちらでしょう。どちらを選んでもあなたの決断です。どちらも選ばなかったり、他の答えを探そうとするのは、あなたのエゴです。今まで抱いてきた悪い習慣です。厳しいですが、自分で認めないと、手放せませんよ。
もし、リリースして幸せになることを選んだのであれば、その決断を抱いて、最終章をお読みください。あなたは、わざわざ悪い状況を思い浮かべる必要もないし、悪い感情を生み出す必要もない、悪い将来を引き寄せる必要もないことに気づいてください。賢い選択をしてください。もしくはできるようになるまで、リリースしましょう。