明るい性格の人って羨ましいですよね。楽しそうで。でも、自由で幸福かといえば、それは違います。

今まで生きてきた中で、何十人も「明るい」性格の人に出会って来ました。彼らは一見幸せそうで、大抵の場合、グループのムードメーカーです。

大抵の人が羨ましいと思うんですよね。でも、共通の欠点があるんですよ。昔、エニアグラムを勉強した時に、確認して、「ああ、やっぱりか」と納得したことを覚えています。

それは、彼らの性格にそぐわない状況、楽しくない状況ですね。クレーム処理であるとか、他人から嫌われるようなことをしなくてならない状況とか、物事がスムーズに行かない状況とか、そういったネガティブな状況にめっきり弱いんです。

クレーム処理で何人かで謝る場合、普段明るい人は、先頭にたつことは絶対ありません。例え、一番の責任者であってもです。

思わしくない状況は投げ出す方向で解決しようとします。プロジェクトから外れたり、そのものを中止します。

部下が失敗して、本当はきちんと叱らなくてはならない状況であっても、なあなあで済ませます。

計画の悪い点を指摘しても、聞く耳を持ちません。いくら正当な指摘であっても、あなたは批判的だと評価されることでしょう。

性格が明るい人は、基本的にネガティブな状況を恐れているため、対処できないんです。ですから、周りを明るくしようとし、明るい未来だけを見ようとします。

ですから、苦労しているのは同じなのです。性格はエゴの一部です。気づいたら、どんどんリリースしましょう。

ただ、根本にネガティブに対する恐れがあるため、自分の弱点に直面するリリースはやりたがらないでしょう。無理強いしても、やっているふりだけになります。本人が自由と幸福を求めなくてはなりません。それが、リリースの基本だからです。

リリースが進み、性格を支えていたエゴが薄くなっていくにつれ、本当のその人自信が表れてきます。性格の「明るさ」が取れても明るいままであるかも知れませんし、落ち着いた感じになるかも知れません。

いずれにせよ、性格による明るさを持っていた時よりも、自由で幸福になっていることでしょう。

どんな性格の人であっても、それなりに苦労しているんだよというお話でした。