LLリリースのロードマップです。
どのようにリリースを上達させるかという指針です。
初心者段階
目標:
- 手順を覚える
- 自分に適しているリリース法を見つける
- リリースできるという実感を持つ
リリースを学び始めた初心者のうちは、焦らずにまず手順を覚え、自分に適した強化法を見つけ、リリースできる実感をしっかりと感じてください。「私はリリースできるんだ」という実感が、今後のリリースの礎になります。
ネット上でリリースできない人でよくあるパターンは、リリースできる実感を得る段階を踏まず、いきなり人生で最大の問題をリリースしようとすることです。結果はご想像の通り、リリースできず苦しみ、リリースには効果がないと結論づけるのです。(これは、私自身がはまった罠でもあります。)
次の3段階は一日程度、各段階を実生活上で、試して見ることが理想です。各段階は一日開けましょう。
日常生活で試してみる時、リリースは義務にしないでください。あくまでも、楽しんで行なってください。もし、やりそこねたことに気づいても、自分を責めないでください。気づいたのなら、ただ実行しましょう。後悔は必要ありません。新しい、制限を付け加えるだけです。
1.差し障りが無い思考や判断をリリースする。
手順を覚えるために、差し障りの無いこと、例えばこのLLリリースをどう思うかで試してみましょう。判断を含め、「思考」が一番手放しやすいのです。手放しやすいのですが、その分効果は余り感じられないでしょう。しかし、リリースできる実感を得る、最初のステップとしては、十分なのです。
手順を繰り返し、日常生活で気がついた、思考、判断、思い込み、常識を一日中リリースしてみましょう。
まだ、感情を直接リリースしようとしないでください。悪い感情を見つけたら、「この感情はどこから湧き上がったんだろう?」、「どんな考えを持っているから、これを感じているんだろうか?」と注意を向け、そこにある考えをリリースしてください。考えをリリースするほど、段々と軽く感じていけるはずです。
2.嫌いな人、いらいらすることをリリースする。
次の段階では、感覚・感情のリリースに挑戦しましょう。
ちょっと嫌い、ちょっといらいらする、ちょっと問題だと思う人・物・出来事をリリースしてみましょう。重要なのは「ちょっと」したことを選ぶことです。「大変」なことを扱えるほど、まだリリースに慣れていないでしょう。
前のステップで練習した、原因となっている思考を見つけリリースするテクニックも応用しましょう。感覚・感情がそのまま手放せないようなら、それを生み出している考えを見つけ出し、リリースしましょう。感情よりも、思考のほうが手放しやすいのです。
3.日常に起きる、不快な感覚・感情をリリースする。
日々の生活では、嫌なことも起きることでしょう。その様な状況に出会ったら、リリースしましょう。何も、溜め込むことはありません。日々の生活は良いトレーニング場です。
!もし、一度リリースしたものが、再び現れても、自分を責めたり、ダメだと諦めたり、リリースには効果がないと決めつけないでください。思考を始め、感情や感覚は多重構造になっているのかも知れません。気づいたら、ただリリースしましょう。ティッシュボックスから、ティッシュを引き出す時、それが最後のペアかも知れませんし、最初のペアかも知れません。ただ言えるのは、引き出していけば、やがて空っぽになります。
中級者段階
目標:
- 小さなことは、決意だけでリリースできる
- 段々と早く、深くリリースできるようになる
- まとめてリリースする
- お助けシートの使い方を覚える
中級段階以降の詳細は、それぞれ一つの記事にまとめます。
レスター博士は、考えをリリースしていけば、ほんとうの自由、幸福に到達できると言っていました。ただ、数が多いため、まとめて手放すため、習慣、感情、欲求を手放すことを薦めていました。
思考のまとまりの大きさは、思考<習慣<感情<欲求です。
この段階では、小さなことは、全部の手順を行わなくても、決意だけでリリースできるレベルを目指しましょう。リアリティを積み上げれば、自然とそうなります。第一、いちいち手順を行うのは面倒でしょう。それと、扱うものが増えてくるので、決意だけで手放しできないと、時間がかかって大変です。
4.抵抗をリリースする
あなたが何かを行おうとか、叶えよう、何かになろう、手に入れようとするときに感じる、妨害しようとする感覚や思考です。
抵抗は精神的、時には肉体的に、余計な消耗を起こします。スケジュールを遅らせ、大切なことを忘れさせ、役に立つことを避けるといった形で現れてきます。
抵抗の実体は、感情であったり、欲求であったりしますが、抵抗に気づき、抵抗をそのままリリースしましょう。
5.習慣をリリースする
自分の傾向や習慣に気づいたら、リリースしてみましょう。「仕事で怒りやすい」、「直ぐ諦める」、「失敗すると、それは初めから価値がなかったんだと思い込む」などなどです。
喫煙される方は、禁煙にも挑戦しましょう。「ええ!」と思うかも知れません。けれど、長年の習慣を止めることができた人は、「止める」という決意だけでやめ ているのです。喫煙の習慣を持っていたが、止めることに成功した人に対して調査を行われました。一番パーセントが多かったのは、特別な何かを行ったのでは なく、「止める」と決めただけです。
なかなかやめられないことの代表であるタバコだって止められるんです。日常の習慣や好ましくない傾向も止められますよ。
6.感情をリリースする
レスター博士は感情を9つに分けました。良い感情が3つ、悪い感情が6つです。日本語では感情として取られにくいので、感覚と言い直すと理解しやすいでしょう。
7.欲求をリリースする
初期のコースでは、初級コースで2つ、上級コースで2つの欲求をレスター博士は教えていたようです。承認、コントロール、安全・安心・生存、分離です。安全・安心・生存は同じ欲求です。
4つのうち、承認、コントロール、安全・安心・生存欲求をリリースすれば、分離欲求は自然と無くなると考えていました。
3つの欲求をリリースできるようになると、早く、深くリリースできるようになれます。
8.好き嫌い、有利不利、正しい間違っているをリリースする
物事を実現することに関して、レスター博士は愛着と憎悪に注目し、それらを完全にリリースすることを薦めています。
愛着は、近づけたい、近づきたいという欲求です。憎悪は、離したい、遠ざかりたいという欲求です。好き・嫌い、有利・不利、正しい・間違っているは、愛着と憎悪を別の言葉で表現したものです。
9.お助けシート
リリースを行う際に、はまりがちな状況を解決するための一覧表を紹介します。
上級者段階
目標:
- 大抵のことは、決意だけでリリースできる
- 特定のテーマをリリースできる
ほとんどのことは、決意だけで手放せるようになりましょう。「ああ、ここに制限があるな。じゃあ、リリースだ!」それで、消えて無くなります。制限の中には複雑なものや、大きいもの、強いものがあります。それらが、決意だけで消せないかも知れません。それは仕方ありません。
全てでなくてもかまいません。大抵のものは決意だけで消せるように、レベルアップを目指しましょう。
制限や感覚・感情、欲求を手放していくうちに、決意自体も強くなっていきます。また直感も冴えるようになってきますので、「何をすれば良いのか」、「どうリリースするか」、その時々でアイデアが湧き出るようになります。リリースを続けていけば、自然にできるようになりますよ。
11.特定のテーマのリリース
今までに習得してきた、リリースの方法を使用し、特定のテーマに関する制限、愛着・憎悪をクリアにして行きましょう。
テーマについて、湧き上がる感覚や感情、思いを浮かび上がらせます。それらをリリースしていきます。
さらに、浮かび上がってくるものを自問し、その中の感情や欲求を見つけ出しましょう。例えば、「歌手になりたい」、「どうして?」、「有名になりたいから(承認欲求)」、「どうして有名になりたい?」、「才能を認めさせたいから(承認・コントロール欲求)」、「どうして、才能を認めさせたい?」、「認めてもらうと、安心できるから(安全・安心・生存欲求、一番根本にある考え)」。
12.目標をリリース
目標を立て、それに関連する制限・抵抗をクリアにします。
目標達成という意図もありますが、リリースするものを見つけ、引き出し、解放するために行います。
13.性格のリリース
性格に依存する囚われの質問を提供します。
質問を読み、心引かれるもの、ある感覚を覚えるもの、抵抗を覚えるものなど、興味を惹かれる項目を実行していきます。
性格はエゴです。自我の部分です。それに気づけば、リリースできます。リリースしたからといって、自分らしさは消えません。あなたはあなたで、より自分らしさを感じられるでしょう。
14.統合し、リリースする
リリースしようとしても、なんとなくはぐらかされて、難しい事があります。そんな時は、そのはぐらかす部分を別人格のように取り扱い、説得し、統合後、リリースしましょう。
それほど難しくはありません。このレベルまでリリースできるようになれば、自分自身に対する感覚も鋭くなっているでしょう。なんとなく「別人」な感じがする感覚をリリースする場合に使えるテクニックです。
これ以降も、項目を付け加えるかも知れません。
最終目標は、いつも幸福で自由でいること。そして、制限に気づいたら、その瞬間に決意し、リリースできる状態です。
LLリリースに関する質問などは、フォーラムでお願いします。