決意の段階です。一番重要なステップです。なぜなら、リリースとは決意だからです。
本来必要なのは、このステップだけです。決めさえすれば、リリースできるのです。
今まで「感情や感覚はなかなか離れないものである」という認識を、「自分が握り締めているだけなのだから、その力を緩めれば簡単に消え去る」へ、パラダイムシフトを起こすのです。
残念ながら、私たちは制限や思考の中に埋もれてしまい、いらないものは自分の意志で投げ捨てることができることを忘れています。
この能力を思い出せば、天馬空を行くが如く、バンバンとリリースできるようになります。
また今まで、他のリリース、クレンジング、クリアリングと言われる手法を使い、リリース出来なかったとしたら、リリースすると決めていなかったのか、リリース自体を他のものと、勘違いしてしまっていたのです。
LLリリースでは、意図的に「手放す」ではなく、リリースという英単語を使っています。手放すという言葉についてしまったイメージを思い浮かべないようにです。日本人にとって、特定のイメージを持っていない英単語である「リリース」を使用しています。
リリースとは、解放することです。それまで、所有していた物を解き放つイメージの英単語です。
LLリリースで「リリース」が表すものは、次の通りです。
- 解き放つ
- もう、いらないや
- 放っておこう
- 自由にしてやろう
- 関わらない
- こだわらない
- 影響しない、されない
- あってもなくても構わない
別の言葉で表現すればこうなります。
- コントロールしない
- 所有しない
リリースは決して、遠ざけることでもなく、また無くそうと努力することでもありません。あなたは、離そうとしている感覚や感情、思考を、今までしっかり握りしめており、今度は力を緩め、掴んでいた手のひらを開くように、ただ解放するだけです。
また、リリースは存在するなにかを無視することでも、評価を加えることでもありません。
そこにあるものを見て、「もう解き放ってやろう。ご苦労さん。もう、いいんだよ。自由にどこにでもお行き。もう用なしさ。そこに居たければ、居たっていいけど、私はもう影響されないよ。君には関わらないからね。」と決意します。
ただし、言葉と決意は違います。例えば「右手を上げる」と話ながら、左手を上げてください。簡単に出来ますよね。
心の中の言葉も同じです。「自分は手放す」と言いながら、持ち続ける決意をすることも出来るのです。実際、そんなことのほうが多いはずです。「成功する」と自分に言い聞かせるのなら、「でも、失敗してしまう」という、逆の思いを持ちがちです。
言葉と意図は違いますが、慣れるまでは言葉を使って決意をしなくてはなりません。
ですから、準備の段階が必要だったのです。思い出してください。あなたは、より自由に、より幸福になることを選んだのです。そのために心の制限を手放すことを希望しました。
そして手放せる実感を持ってから、決意しようとするのです。
準備の段階で決めておいた選択が、逆の決意を防いでくれるのです。
バケツの中に水が入っています。バケツは言葉で、水が意図です。
バケツ自体を右に回転させると、水もその内に右に回転してきます。言葉がそのまま、決意になるという状態ですね。
しかし、いくら右にバケツを右に回しても、そのたびにモーターで左に水を回転させれば、水は一向に右回転しません。
そこで前準備をしておきます。水を予め右に回転させておくのです。更にバケツを右回転させ、モーターの左回転に負けないようにするのです。リリースするという決意に対する、持ち続けるという意志を無効化するのです。
そして、行なってみれば、モーターは実はそれほど強いパワーを持っていないことに気づくはずです。右回転が強ければ、モーターに付けたプロペラは、少しも左に回転することすらできません。
リリースする方向へ流れを作っておき、その流れに乗るわけです。勢いで、逆流を乗り越えるのです。
勢いが足りないなら、準備しなおしましょう。流れを作り、それに乗っかりましょう。助走をつけて、飛び越えるのです。
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