ネガティブを手放そうとして受け入れるのは、浮かび上がってくる映像、音、感覚を含めて、あらゆるものですが、「音」の中には心の声、考えも含まれています。

ですが、リリースするときに、こうした自分の心の声、思考を十分に手放していないかも知れません。音源や他の人から質問を受けながらリリースするのであれば、内部から沸き上がってくるものを聞き取るより、外部の「声」を理解する方向へ、注意を振り分けてしまいます。

一人でリリースするとき、リリースの指示は自分自身で行います。それは「声」で行うため、聞き取るためでなく、ステップの進行するために、意志を集中してしまいます。

何かをリリースするとき、向かい入れる段階では、自分の「声」も聞きましょう。怒りを処理するなら、「俺が悪いんじゃないだろう、ふざけやがって。自分の責任をなすりつけるんじゃねえ。仕事もできないくせに、威張るのは人一倍だ。ちくしょう。ばかやろー。…」

人を悪く言っちゃいけないとか信念を持っている方は、抑制しがちになるでしょう。しかし、リリースでは浮かび上がってきたら、しっかり迎い入れましょう。自分に正直にならなくてはいけません。

「自分はリリースが進んでいるから、こんなことで怒らない」なんていう信念は、エゴの罠です。感覚を抑制するだけです。幸せでなければ、何かがあるのです。

リリースがしっかり出来る方は、次の手順を試してみましょう。できない方が行なっても、手放し切れないでしょうから、スキルがアップするまで、待ちましょう。

感情を段階に従ってリリースする方法に、 自分の声を抑制しないで、自由に暴走させましょう。例えば、一番下のアパシー、無気力でしたら、無気力に書かれている状態や、セドナ本の無気力を表す言葉を読み、無気力状態であなたが心に抱く言葉を音声にして、心の中でズラズラと話し続けます。理性的に「アパシーはこうだから、こういうはずだ」と考えて話すのではありません。アパシーの感覚が浮かび上がったら、それに任せ、その状態をただ、言葉として表現するのです。小さな声でつぶやいても良いでしょう。

多分、いつも心の中で「理性的」に話すよりは速い調子で、ズラズラと出てくるはずです。私達がアパシーという感情に結びつけた、心の声プログラムが走りだしたのです。プログラムは自分で心に設定した、自動応対装置のことでしたね。

自分で設定したのですが、自分で制御できなくなり、その場所さえ普段は忘れています。それを走らせるのです。「ああ、もうだめだ。死にたいよ。俺は無能だ。なんにもできない。何で生きているんだ。ちくしょう。何にもやりたくねえ。このまま、何もできないまま、死んでしまうんだ。俺には価値がないんだ・・・」

その言葉の中には、他の感情が混ざっているかも知れませんが、出てくるに任せましょう。しばらくやっていると、スピードが落ち、やがて言葉が浮かば無くなります。プログラムを全部走らせ、そこに潜んでいたエネルギーが出きったのです。

そうしたら、アパシーを開放しましょう。

続いて、悲しみに移り、同じ事を行います。そして段々と感情のレベルを上がって行きましょう。良い感覚も(感じられるのでしたら)行いましょう。「私はハッピーだ」というプログラムを持っているかも知れません。そんなプログラムが存在しているため、本当の感情が感じられなくなっているかも知れません。

手放しがちゃんとでき、ある程度自分の感覚を素直に捉えることのできる、中級以上の方にお勧めします。