リリースを知るためには、リリースをよく知ること、そして行動が必要です。

私たちは知識を介して、理解します。

知識自体は考えです。考えは制限です。知識を増やすことは制限を増やすことです。

しかし、何かを行うためには、それをよく知らなくてはなりません。

飛行機で飛ぶためには、翼がなくてはなりません。いくら重量が増えるからといっても、翼がなくては安定して飛行はできませんよね。

最終的に、今まで理解してきた知識を手放すことになるにせよ、その地点に到達するまでは、理解が必要です。

しかし、理解だけでは、そのまま制限を増やすことなのです。行動、実行が必要です。

ネット上によく見られる多くの人は、逆の2タイプが多いのです。

明らかに、セドナ本さえ読んでいない人。どこかのサイトで紹介されている内容一箇所にコピーされている、リリースのやり方だけを読み、行き詰まる人。

逆に、知識が多く、何にでも答えを出せるが、理論的すぎる人。幾つものメソッドをやたらと組み合わせる人。実際に行えば、単純なことを、頭で考え複雑にする人。

確かに、私たちはもともと全知の存在であり、直感は間違いないのです。ですが、心の中にネガティブを溜め込んでいるため、その直感がまだ十分でありません。

それでもリリースに関して言えば、セドナメソッドでも、リリーステクニックでも、知識を得て、実行し、また理解して、実行していれば、何が自分にとって正しいのか、ふさわしいのかは、結果と直感が比較的簡単に教えてくれます。

頭の中で考えると、物事は段々複雑になっていきます。何が効果をもたらし、重要なのかは、個人により異なり、実行がそれを教えてくれます。そして、知識をシンプルに保ってくれるのです。

よく、段階を踏まなければならないのかと、質問している人がいるのですが、それは当然です。人間が受け入れている学習パターンです。基本のリリースができないのに、複雑なプロセスを行なっても、結果が出ません。混乱するだけです。

とはいえ、結果が出るまで一つをやり通すという意味ではありませんよ。基本のやり方を覚え、抵抗の感覚と解放を覚え、感情の解放を覚え、欲求の解放を覚え…と学んでいる途中で、結果が出なくても、先へ進むことは可能です。ひと通り、やり方を覚えるために進むことはできます。理解し、そして実践していくのです。

例えば、あなたの効果が思わしくないのが、生存欲求が邪魔をしているからだとしましょう。効果がないからと、基本の方法だけを行なっていても、効果は低いでしょう。ひと通り、学習を進め、生存欲求の手放しに至った時、ポンと効果が出て、それ以前のテクニックも有効に使えるようになるはずです。

ものすごく当たり前のことです。最初はほとんどのことをこうして学んできたのです。リリースも同様です。それが、簡単で、確実で、結果が出る方法です。

それぞれの段階で、時間がかかるという考えを取り除いたら、進みは思ったより速いはずですよ。もし、遅いのなら、それは抵抗です。抵抗を取り除きましょう。