リリースの結果が直ぐに元に戻ったように感じているなら、あなたの快適領域ではないのかと、思ってみましょう。

快適領域、コンフォートゾーンとは、その人が自分にふさわしいと思っている、慣れ親しんだ水準のことです。

これを説明するのによく使用されるのは、宝くじで大金持ちになった人々です。せっかく宝くじで儲けても、お金を使い果たし、当選前の生活レベルに戻ってしまうのです。

お金を使い果たしたら、当然そうなります。しかし、彼らは使わずに持ち続けることもできたはずです。でも、使ってしまうのです。「自分にはこの程度の預金がふさわしい」と考えているレベルまで、使いきってしまいます。

子供の頃から、首輪をつけて行動を規制された象は、首輪を外されても、付けていた頃の行動範囲から出ないそうです。

これと同じことが、手放しにも言えます。

人は開放して、気分も上々、なにか軽くなったなと思っても、自分が慣れ親しんだ重い状態へ、自ら戻ることもあります。たぶん、無意識でしょうね。

ある人は、全然開放できないと、ネット上でぼやいていますよね。でも、その人は重い状態に慣れ親しんで、軽い状態になろうとしていないのかも知れません。

レスター博士の6ステップの最初と二番目が必要となります。平穏・不動の状態、自由を求めなくてはなりません。それが、一番基本なんです。

それができないのなら、平穏の状態、平和に満ち、幸福で心地よい自由な状態にいることに対して、プロセスを応用しましょう。有利・不利、良い・悪い、好き・嫌いのペアで行ったり、愛着と憎悪のプロセスで行ったりできます。

以下の質問で、思い当たるものをリリースする方法もあります。

「成功することへの恐れを手放せますか?」
「チャレンジして失敗することへの恐れを手放せますか?」
「本当に、手放して軽くなりたいとは思っていないことを、受け入れられますか?」
「このままで良いんだと思っていることを、認められますか?」

感情や感覚の虜になるのは止めて、最高の状態を目指しましょう。