レスター博士のやったように、決意しただけで手放しはできますね。

 もちろん、「できますか?」、「したいですか?」、「いつ?」の質問は決意を促すものですから、この方法でリリースできます。しかし、この方法はレスター博士が実際にやっていたやり方では無いことは、よく知られています。確か、当時レスター博士と一緒に教えていたコーチの女性が考えついたんですよね。私がこの方法をやるときは、決意を意識しておりませんが、いつの間にやら消えるという感じになります。心を構成する言語的な決意ではなく、本当の自分自身が手放すと決めているのでしょう。

博士はいつも、単純に決めるだけだと、言っていたようです。こちらもよく知られた言葉ですが、K.I.S.S=Keep It Simple, Sweetheartと表現していました。スイートハートは通常、恋人への呼びかけに使われますが、この場合は愛しい人ということで、実際はメソッドを勉強していた生徒さんのことでしょう。「単純なままにしておきましょう、皆さん」と訳せます。

先日、手放したいものを透明にしてから、手放す方法を、私的解説で紹介しました。その時、一度透明にすると、簡単に手放せる感覚を実感しまして、それならばいきなり決意だけでも消せる感じがしました。

その後、実際にやってみたら、本当に消せましたよ。決意とか意図とかは言葉ではありませんので、言葉を使わないでチャレンジしました。できないことはないですが、意図しようとして変に体に力がはいるので、途中からは簡単な言葉を使い、決意を促しました。

特に言葉が決まっているわけでなく、「もう今まで十分苦しんだから、いいだろう」、短縮形で「もう、いい」、「いいだろう」、「十分だ」。英語でLet goとかgo、「(行っても)いいよ」、「手放そう」、「さようなら」などなど。

自分で決められたら、言葉は何でも大丈夫でした。

手放しがスピードアップします。なにか考えていたら、それを手放し、変な感覚が出たらそれを手放し、頭がまた思考に陥ったら、それを手番し、感情が湧いてきたら、それを手放し、過去の映像が出たら手放し、ポンポンポンと出てくるものを何でも手放し、そうすると、段々と頭が静かになっていきます。

実感できれば簡単です。決意で簡単に手放せます。

我々は物質世界で学んだ「方法主義」、「手順主事」を手放しで使おうとします。実際、初めはそうするしかありません。理解するためには手順的にやるほうが「今までの方法」ですから、理解しやすいです。

けど、手放しは心的なもの、方法も手順も本当は必要なく、ただ決める、その決めた意図のみが必要です。博士はIという言葉が自分自身を表す。ずっとI,I,I,I...と言い続けているとき、楽しくなってきて、それが自分自身である。I amなら、既に自分自身でないと言っていました。私の解釈では意図で消せるのであれば、意図も自分自身であると解釈しました。それを表すI willもたぶん、自分自身でしょう。文法的には動詞が続けば意志未来で、未来形になるのでしょうが、willは一般の動詞でもありますから、自動詞ですと意志を持っている現在型になります。

我々は手順的な方法に慣れているので、それを無理やり変える必要はありません。実際に、手放せるのなら、わざわざ変える必要はありませんものね。

私はレスター博士の方法がオリジナルだと思っていますし、K.I.S.S.に従って一番単純な方法をやりたかっただけです。ネット上でも決意だけで消せると書いている人は多いですが、自分は決意だけで実際に消してますと言い切っている人は、見たことがないので、リアリティーが自分でも欲しかったんでしょうね。

同様に、このサイトをわざわざご覧の方の中には、私と同様にレスター博士の手法に興味をお持ちの方がいらっしゃるでしょうし、決意だけで消せるリアリティーがほしい人もいるでしょう。ですから、報告ついでに記事にあげてみました。