多くの手放し実践者が、わずかに疑問に思っているだろうことが、最近理解できましたので、共有します。抵抗の手放しと愛着/憎悪のプロセスについての私的な解説です。
これは、リリースグループで記事にしたものをまとめたものです。リリースグループは、思いを現実化、ゴールを実現すると決めた実践者の集まりです。ヒントもたくさんあります。
抵抗の手放し
セドナメソッドの書籍は、ヘイル・ドゥスキン氏が行っていたセドナメソッドのセミナーの内容をそのまま書籍にまとめたものです。ラリー・クレーン氏のリリース・テクニックの基本コースはアバンダンス・コースと名付けられています。
どちらの内容でも、抵抗(感)の手放しは、比較的コースのはじめに教えられます。3(4)欲求の手放しよりも先です。それだけ、基本的なことです。感情の手放しを一般の人達に手放しを教えるきっかけとしているセドナメソッドでは、感情の手放しの次に抵抗の手放しを教えます。リリース・テクニックでは一番最初に体感覚のリリースとして教えています。アバンダンス・コースでは最初に身体的な感覚として胸やお腹のあたりのしこりや、掴まれているような感じ、ぐっと来る感じを見つけて手放すことから始めます。
セドナメソッドでは、普通の開放の対象として説明されています。私は、「では抵抗の手放しと欲求や感情の手放し、どう使い分けばよいのか」という、うっすらとした長期間に渡る疑問を持っていました。
しかし先日、抵抗を感じるときは、身体的に感じているという単純な事実に気が付き、セドナメソッドの抵抗感の手放しは、リリース・テクニックの身体的な感覚を使った手放しと、実際は同じものだとわかったとき、この疑問が解消しました。どちらも同じレスター・レビンソン博士の教え子です。同じ内容を学んでいます。彼らが学んだものを更に別の人たちへ伝える方法が違っているだけでした。
抵抗の手放しとは、抵抗感を感じているときのその身体感覚で見つけ、それを開放するものです。思考や感情とは別の、身体がセンサーになって、何か別のエネルギーを自分が抱えていることを教えてくれているのです。
ですから、セドナメソッドしか知らない方であっても、概念的な抵抗を探すのではなく、自分が持っている抵抗感、それは体で感じられるエネルギーを開放しましょう。特に胸部や腹部に感じられます。ときに手足のしびれや重たさで感じられるかもしれません。呼吸の違和感や肩や背中の緊張として感じられるかも知れません。いずれにせよ、抵抗の存在は、身体感覚が教えてくれます。(感情も実は体感覚として感じられます。言い換えれば、名前がついておらず、感情としては感じられない体感覚のエネルギーのことです。逆に言えば、感じ取れるネガティブな感情には、抵抗も含まれているのです。)
これに気をつけていれば、自分が多くのことに抵抗を感じていることに気が付きます。手放すべきことが、まだ残っているのを感じ取れます。
愛着と憎悪のプロセス
リリース・テクニックでもセドナメソッドでも、あるテーマに対する愛着と憎悪を交互に手放す手順が紹介されています。「好き・嫌い」と「有利・不利」のペアの手放しです。
この2つのバリエーションの違いは、セドナメソッドではぼんやり説明され、リリース・テクニックでは全く説明されていません。
今まで私は、両者は愛着と憎悪の表現の単なるバリエーションであると思っていました。実際、バリエーションなのです。精神に関する障害を引き出すには、言葉や表現の違いが役立つことを実体験で知っていましたし、質問に変化をつける(時に変化をつけずにやり通す)重要さも理解していました。
なのですが、先日ふと単純なことに気が付きました。「好き・嫌い」のペアはテーマに対する感情的な愛着・憎悪を開放し、「有利・不利」のペアは愛着・憎悪の思考パターンを開放するのに役立つということです。
これを理解してから、好き・嫌いと有利・不利を行うときに、注意を向けるベクトルがはっきりとしてやりやすくなりました。あくまで、個人的な理解・感想ですが、行き詰まっている方には同様に役に立つでしょう。
まとめ
スピリチュアルな分野では、思考・感情・身体に分けることはよくありますが、抵抗の手放しは身体感覚、感情や好き・嫌いの手放しは感情分野の開放、固定概念や有利・不利の手放しは、思考パターンの解消と、それぞれを行うことで、全分野を包括的にリリースし、クリーンなありのままの自分へと到達しましょう。